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テクノロジー、eコマース担当ライター。

gualtiero boffi / shutterstock

アマゾンは先日、ドローンによる商品配送の最新イメージビデオを公開したが、果たしてこのプランはいつ現実のものとなるのだろうか。また、ビルや鳥などの障害物を避けて飛行する技術が確立されるにはどのくらいかかるのだろうか。

米国特許商標庁が10月1日に公開したアマゾンの特許出願資料には、UAV(無人飛行機)がレーザーやソナー、あるいは他の信号を使って、ルート設定や障害物への対応、着陸などを行う感知・回避技術について記載されている。UAVの全自動化に必要な感知・回避技術の確立は、ドローン配送の最優先課題の一つだ。

アマゾンのドローン配送事業を担うプライムエアーの最高責任者で、特許の申請者であるグル・キムチは、かつてフォーブスの取材に「一件でも事故が起きたら、この新しい産業は大打撃を受ける」と語り、飛行の安全性が確認されるまではプランを実行に移さない方針を強調している。

アマゾンは商品を倉庫から配送先まで運ぶ過程を自動化し、人の関与を最小限にするビジョンを描く。現在市場にあるUAVの大半は周辺にある物体を感知できず、目視による人の操作を必要とし、ドローンの適用範囲を限定的にしている。アマゾンの特許資料には、ドローンにソナーやレーザーを使った距離測定器を搭載する手法が描かれている。発信機やセンサーを組み合わせ、レーザー信号によって木や鳥との距離を計測するという。

レーザーの距離測定器を、プロペラを回すモーターに組み込む方法も提示された。装置がプロペラと共に旋回し、ドローンの周囲360度にある物体を探知する仕組みだ。アマゾンはこのほか、ドローンが特定の場所との関係で自身の位置を認識できるよう、ガソリンスタンドや着陸区域、携帯電話基地局などに発信機を設置する方法も検討している。また、GPSの届かないエリアでも飛行できるよう、電波の経由地を作る構想もある。

プライムエアーのグル・キムチは7月、NASAエイムズ・リサーチ・センターと意見を交わし、高度200~400フィート区間をハイスピードで自動走行するドローンの飛行領域とする案を提示した。プライムエアーは、ドローンの飛行区域の設定やそこでの他の機器との通信方法についても詳細な資料を公開している。

米連邦航空局(FAA)は先月、ドローン開発企業のPrecision Hawkと共同で、ドローンが近づいてくるパラグライダーに自身で対処できるかをテストする飛行実験を行い、感知・回避技術の可能性を試した。

アマゾンのアイディアはとどまるところを知らない。最も興味深いのは複数のドローンがWi-Fiやほかの信号を使ってデータをシェアし「網の目ネットワーク」を構築するアイディアだ。このネットワークは最終的に自宅のコンピュータやタブレットと接続することも視野に入れており、アマゾンの特許資料には「ワイヤレスの網の目ネットワークを通じ、電子書籍のコンテンツを消費者の端末に送ることも可能だ」と書いてある。

編集=上田裕資

 

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