厄介者を資源に——社会を変える「逆転の発想」
今回の取材で印象的だったのは、自然を守るために環境悪化の要因をあえて活用するという「逆転の発想」でした。厄介者だったオゴノリを地域資源として捉え直し、環境保全と食とを結びつけることで、多くの人、地域社会を巻き込む新しい循環を生み出していました。
もしかしたら社会課題解決のタネはそうして、私たちが当たり前だと思っている風景や邪魔なものの中に隠れているのかもしれません。視点を変えれば見えてくる、そんなヒントを、あなたも一緒に探してみませんか。
小倉加代子(おぐら・かよこ)◎「中海・宍道湖その流域の包括的自然再生」を目指す06年設立の認定NPO法人、自然再生センター副理事長。同センターは住民、企業、行政、専門家と連携しながら法定協議会である「中海自然再生協議会」の事務局を担うほか、中海の海藻オゴノリと宍道湖の水草を肥料に活用して農作物を育て商品化する「オゴノリング大作戦」など、環境と経済を循環させ持続可能な社会を目指す。学校との連携し、探究学習や体験活動などを通じて市民が楽しく参加できる自然再生を展開している。


