FRBの9月利上げ観測強まる、FedWatchの予測確率は69.8%
FRBが9月に利上げを実施するとの観測は高まっているが、これは通常金や銀の価格を下落させる要因となる。CMEグループのFedWatchツールによると、来週のFRB会合で利上げが実施されるとの予測確率は69.8%となっており、ほぼ半々だった先週時点から上昇した。
8月下旬に開催された経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」において、FRBのケビン・ウォーシュ議長がインフレ率は依然として高すぎるとした上で、沈静化しなければ「(FRBには)やるべき仕事」があると述べたことで利上げ観測は高まった。
トランプ政権は利下げ要求、FRBと逆方向の主張
一方、トランプ政権の幹部らはFRBに利下げを要求している。ドナルド・トランプ大統領は先週のトゥルース・ソーシャルへの投稿で、米国は世界で「最も低い金利」であるべきだと主張し、「金利を下げなければ、赤字を抱える国々との貿易を停止する」と警告した。トランプは高金利が「米国を極めて不公平で不利な立場に置いている」と述べている。J・D・ヴァンス副大統領も先週、「FRBは金利を下げるべきだ」と発言し、トランプが金利引き下げを望む理由は「米国人が家を買えるようにするためだ」と付け加えた。
9月11日の消費者物価指数、FOMC前最後の重要な物価指標に
労働統計局は9月11日に消費者物価指数(CPI)を発表する予定であり、これが来週の会合前にFRBが確認する最後の重要なインフレ指標となる。キプリンガーのエコノミストであるデビッド・ペインは、「我々の予想通り8月の指標が悪化していれば、次回の会合、そして続く10月と12月の会合で短期金利を0.25%ずつ引き上げることに対する圧力が高まるだろう」と分析している。
金銀は年初に歴史的な高値を記録、しかし1月下旬から急落
金と銀の価格は今年初めに歴史的な高値を記録し、金は過去最高の5600ドル、銀は121ドルに達したが、その後1月下旬に急落に転じた。それまでの価格上昇は、米国の利下げやトランプ政権による関税政策、テクノロジー業界からの金属需要、そして地政学的緊張の高まりなどの要因に支えられていた。急落の引き金となったのは、トランプが金融政策においてよりタカ派的と見なされていたウォーシュをFRB議長に指名したことだ。金と銀の価格はイラン紛争の期間中原油と逆相関の動きを見せており、おおむね下落傾向にある。夏場も静かな値動きが続いていたが、8月下旬の一時的な急騰により15週間ぶりの高値を付けていた。


