Duoの成功は、初年度の販売台数だけでは判断できない
アップルの発表イベント後、記者からiPhone Duoについて意見を求める電話が相次いだ。最も多く聞かれたのは、「この製品は成功するのか」という問いだった。
私が伝えたのは次の通りだ。成功を「初年度にiPhone 18 Pro Maxより多く売れること」と定義するなら、答えは間違いなく「ノー」である。そもそも、iPhone 18 Pro Maxを上回る販売台数を初年度から目指して計画された製品ではない。
成功を別の尺度で考えるなら話は変わる。折りたたみスマホという新しい形を市場に定着させ、ハードウェアとソフトウェアの連携や耐久性で新たな基準を示せるかどうかだ。Pro Maxの顧客のようにDuoを積極的に支持する初期ユーザー層まで築ければ、アップルの賭けは成功したといえる。
アップルは後発参入して完成度を高め、製品カテゴリーを変えてきた
アップルには、他社より遅れて市場へ参入し、より優れた製品を投入することで、その製品カテゴリー自体を形作ってきた歴史がある。スマートウォッチやAirPodsの市場へ参入した時も同じだった。Duoも同じ道を進んでいる。ただ、この戦略がDuoでも成功したと判断できるまでには、少なくとも2~3世代かかる。
私はDuoを買うが、多くの消費者に向くのは第3世代ごろ
テックアナリストとして、私はDuoを買う。この製品が市場をどう変えるのか理解する必要があり、そのための最善の方法は実際に使うことだからだ。
大半の消費者に対する助言は異なる。Duoは第1世代の製品であり、後継モデルは世代を重ねるたびに改善するだろう。私の経験則では、アップルを含む大手テクノロジー企業が新しい製品カテゴリーで、多くの消費者が欲しいと思えるモデルを出すのは通常、第3世代ごろである。
Duoは折りたたみスマホを主流へ押し上げるきっかけになれるか
第1世代特有の妥協があるからといって、Duoの重要性が薄れるわけではない。iPhone Duoは、折りたたみスマホをついに主流へ押し上げるきっかけになる可能性がある。
2026年9月時点で、折りたたみスマホはスマートフォン出荷台数全体の約2%にすぎない。2032年には、販売されるスマホ全体の10%近くまで伸びる可能性があり、アップルがその成長を大きく牽引すると私はみている。


