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2026.09.11 10:00

アップル「iPhone Duo」が切り拓く、折りたたみスマホの新時代

Photo by Andrej Sokolow/picture alliance via Getty Images

画面の折り目、ヒンジの耐久性、ソフトウェア──アップルが向き合った3つの課題

サムスン電子が2019年に自社初の折りたたみスマホを発売して以降、一般消費者への普及を妨げる課題が明確になった。画面の折り目、ヒンジの耐久性、端末に十分な配慮がされていないように感じられるソフトウェアの使い勝手である。

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アップルには、こうした課題を研究し、対処するためにさらに7年あった。アップルによれば、Duoの「Nano-texture」仕上げは映り込みや周囲の光の反射を抑え、画面中央の折り目も目立ちにくくする。ヒンジは100以上の部品で構成され、開いた時にはディスプレイ中央部を支えて平らに保つ。2つのディスプレイは同じアスペクト比(画面の縦横比)を採用しているため、閉じた状態から開いても表示が自然につながるようになっている。

アップルの強みはヒンジだけでなく、iOSと端末を一体で設計できること

折りたたんだ状態と開いた状態を行き来しても、操作や表示の流れが途切れないことは、多くの初期レビューが認める以上に重要だ。アップルの優位性は、単により優れたヒンジを作ることから生まれるわけではない。サムスン、オナー(HONOR)、ファーウェイは、折りたたみ端末のハードウェアを何年も改良してきた。

アップルの強みは、iOSを自社で設計できることにある。画面分割や複数アプリを同時に使うマルチタスキング、インナーディスプレイとアウターディスプレイの切り替えを、ぎこちなく感じさせず自然に使えるよう調整できる。

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私は何十年にもわたり、ハードウェアとソフトウェアを密接に連携させることこそ、アップルの競争力の中核だと書いてきた。アップルが強みを発揮するのは、市場へ最初に参入した時とは限らない。より完成度の高い製品体験を提供することで優位に立つのである。

Duoの第1世代は、ブランド全体の魅力を高める役割を担う

1999ドルのDuoが狙うのは、iPhoneのPro Maxモデルを買う層と同じ高価格帯の顧客だ。プロフェッショナルや熱心な愛好家に加え、モデル更新のたびに高額でも最新端末を購入する忠実なアップルユーザーが含まれる。確実に存在する市場だが、大衆市場ではない。アップルもそれを分かっている。

第1世代のDuoは、販売台数を稼ぐ主力商品ではない。むしろ、ブランド全体の魅力を高める役割を担う製品だ。物理SIMカードスロットをなくし、Face IDの代わりにサイドボタン内蔵のTouch IDを採用した。開いた状態で5.2mmという薄さを実現するためであり、第1世代にはまだ設計上の妥協が残っていることを示している。新製品をいち早く買う層は受け入れるだろうが、一般的な消費者はそうではない。

10月23日の発売は、iPhone 18 Proシリーズ発表から約6週間後

Duoの発売日は、iPhone 18 Proシリーズの発表から約6週間後に当たる。この日程には、第1世代の折りたたみスマホを製造する難しさが反映されている可能性がある。購買意欲が最も高まる年末商戦の一部を逃すことにもなる。

供給は限られる可能性が高く、発売後最初の四半期に売れる台数も少なくなるだろう。それだけでDuoが失敗したことにはならない。むしろアップルが狙っているように見える役割そのものであり、新しいタイプのiPhoneを市場に定着させるための高価格帯製品なのである。

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