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2026.09.11 10:00

アップル「iPhone Duo」が切り拓く、折りたたみスマホの新時代

Photo by Andrej Sokolow/picture alliance via Getty Images

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アップル初の折りたたみ式スマホ「iPhone Duo」は、初年度から大量販売を狙うには価格が高すぎる。だが、ディスプレイ技術やiOSとの緊密な連携、アップル製品・サービス同士をつなぐ仕組みを強みに、折りたたみスマホを一部の愛好家向けから主流の製品カテゴリーへ押し上げる可能性がある。

アップルは、2016年には折りたたみディスプレイ技術を把握していた

2016年、私は情報表示学会(SID)が毎年開催し、ディスプレイ業界の主要イベントでもある「SID Display Week」に参加した。会場で目にした折りたたみ式ディスプレイの試作機は印象的だったものの、市販できる水準に達するまでには、まだ何年もかかる状態だった。

イベント直後、アップルの上級幹部2人と話す機会があり、私は新しく画期的なディスプレイについて説明した。ところが2人は、ディスプレイ供給企業との関係を通じ、すでに技術の存在を把握していた。アップルは採用できる状態になるはるか前から、折りたたみ式ディスプレイ技術を知っていたのである。問題は、アップルに折りたたみ式iPhoneを作れるかどうかではなかった。製品全体の使い勝手が「iPhone」の名を冠するに値する水準へ達したと、アップルがいつ判断するかだった。

(開示事項:私は、シリコンバレーを拠点とするテクノロジー市場調査・コンサルティング会社、クリエイティブ・ストラテジーズの会長を務めている。当社の調査レポートは世界のテクノロジー企業が購読しており、アップルもその1社である)

米国時間2026年9月9日、アップルは「iPhone Duo」を発表した。価格は1999ドルから。7.6インチのインナーディスプレイを備え、閉じた状態では5.4インチのアウターディスプレイを使う。ポケットに収まる薄さも実現した。

予約注文は10月16日に始まり、10月23日に発売される。技術的には間違いなく大きな成果だが、商業的に成功するかどうかはまだ分からない。テクノロジー分野のメディアにも、評価を急がず見守る姿勢が求められる。

(編注:iPhone Duoの日本での価格は、256GBモデルが36万4800円、512GBモデルが39万9800円、1TBモデルが46万9800円、2TBモデルが57万4800円)

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