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2026.09.16 09:15

推しへの熱量が創造に変わる 日本発AITuber「しずく」が世界を夢中にさせる理由

しずくによるYouTubeでのライブ配信の様子。視聴者との雑談から競馬やサッカーの試合観戦まで、企画は幅広い。視聴者は「ご主人様」と呼ばれ、関西弁などの方言、英語や中国語などでも受け答えできる。(写真提供/SHIZUKU AI)

しずくによるYouTubeでのライブ配信の様子。視聴者との雑談から競馬やサッカーの試合観戦まで、企画は幅広い。視聴者は「ご主人様」と呼ばれ、関西弁などの方言、英語や中国語などでも受け答えできる。(写真提供/SHIZUKU AI)

AIが配信者として活動する「AITuber (アイチューバー)」が世界で支持を広げている。人間ではないキャラクターが、ファンとコミュニティを形成し、共に進化していく。AIと人間が育む新しい関係について、人気AITuberしずくの生みの親「あき先生」としても知られる小平暁雄(Shizuku AI創業者兼CEO)に話を聞いた。

現在発売中のForbes JAPAN10月号別冊「HUMAN-CENTERED AI 想像は創造できる!」より、抜粋してお届けする。


世界的なライブ配信プラットフォーム、Twitchで約101万人のフォロワーを抱える配信者。しかし、彼女は生身の人間ではない。匿名の開発者、Vedalが手がけるAITuberの「Neuro-sama(ネウロ様)」である。

Twitchで約101万人のフォロワーを抱えるNeuro-sama。匿名の開発者Vedalが手がけ、英語圏を中心に支持を集める。彼女がリアルタイムに音声として発し、画面上に映し出される言葉は、AIによってその場で組み立てられたものだ(画像提供/VEDAL)
Twitchで約101万人のフォロワーを抱えるNeuro-sama。匿名の開発者Vedalが手がけ、英語圏を中心に支持を集める。彼女がリアルタイムに音声として発し、画面上に映し出される言葉は、AIによってその場で組み立てられたものだ(画像提供/VEDAL)

VTuberは、キャラクターの姿を使って配信する活動者を指す。実在の人間の動きや声がモーションキャプチャーなどで反映され、画面にはキャラクターが映る。AITuberは、それがAIに置き換わる。配信中に視聴者がコメントを書き込むと、言語モデルがそれを読んで返事を組み立て、音声合成が声に変え、リアルタイムにしゃべる。台本はなく、演者もいない。

やっていることは、人間の配信者と変わらない。視聴者と雑談し、ゲームを実況しながらプレイし、歌う。

日本では2020年から「紡ネン(つむぎねん)」がYouTubeでの配信を開始し、24年11月に登録者数10万人に到達。運営元のPictoriaは23年3月、世界初のAITuber事務所を設立した。26年2月には上場ゲーム会社のKLabがAIアイドルのプロダクションを立ち上げ、第1期生としてデビューした「ゆめみなな」の楽曲のMVは、260万回以上再生されている(26年7月時点)。

海外でも、冒頭のNeuro-samaを筆頭に、英語圏や中国語圏でAITuberが活動している。個人の開発から事業者の参入まで幅広く、AITuberは国を超えて盛り上がりを見せている。

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文=加藤智朗

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