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2026.09.25 11:00

逆算の型を貫き、37歳でFIREを達成。なお挑む「型破りな投資の学校づくり」にかける思い

投資の型を編み出し、不動産投資で一財を成した男が次に挑んだのは、型破りなスクール事業だった。累計3,500人が学ぶ不動産賃貸経営スクールコミュニティを運営する、さくらいふ代表取締役社長 木村洸士の軌跡を追う。


累計3,500人が学び、現在の在籍者数は2,500人。成功事例は約4,500件で、継続率60%という実績をもつ、不動産賃貸経営スクール。それが、さくらいふが展開する「神・大家さん倶楽部」だ。2020年に開講、代表取締役社長の木村洸士(写真。以下、木村)によれば、企業の総年商は5,000万、1億、3億、5億、7億、9億と年々右肩上がりに成長してきた。

あるきっかけから不動産投資に着目。独自のメソッドを磨きこみ、10年足らずでFIREを果たした木村。成功を支えた思考の型「逆算」を身につけ始めたのは、中学生3年生のころという。

「当時、高校受験まで半年を切ったころでした。志望校に合格するために、『何を、いつまでに、どのように進めるか』を考えたのです。そうして望むゴールから逆算してスケジュールを立てると、やるべきことを段階的に設定できました。目標達成までの道筋がはっきりと見え、明確なステップを踏んでいくことで、一気に成績を上げることができたのです」

結果は目覚ましいものだった。50台だった偏差値は半年で70台まで上がり、県内トップ校へ合格。大学受験の本腰を入れたのもまた3年生になってからだったが、逆算思考によって、最後の1年間に対策したのみで志望した国立大学に現役合格を果たす。

「ものごとを伸ばすには、伸ばす『やり方』があると気づきました。その核心は、望む結果から逆算して毎日の行動に落とし込み、淡々と実行していくことです」。大学時代には、7人程度の弱小サークルを4年で400人が参加する規模に育て上げた経験もある。これも、目標からイベント計画など日々の活動を逆算して設計。卒業時には、運営の手法を虎の巻にまとめて後輩に託してきたという。

賃貸経営を成功に導く独自メソッドを開発

社会人になってからも逆算思考で成功続きかと思いきや、木村は大きな壁にぶつかることになる。22歳で大手通信会社の系列会社に就職。SEとして働くなか激務がたたり、28歳のとき体調が悪化。数年にわたり、全身に慢性的な痛みの症状を抱えるようになったのである。

「自分が働けなくなる可能性に現実味を覚え、今後の人生や収入の不安と向き合わざるをえませんでした。そのころに知ったのが、給与以外の収入源としての不動産投資という選択肢でした」

当初はスクールやセミナーに多額の費用を費やすも、失敗続きで収入は増えず、29歳のときには貯金9万円の状況にまで陥った。

「利益を出せる不動産投資の方法はないかと考え続け、目標達成には逆算思考だと気がつきました。理想の目標額を決め、スケジュールに落とし込み、試行錯誤しながら自分なりの投資法を編み出していったのです」

そうして木村独自の投資術が生まれた。戸建て、中古アパート、新築アパートの3つの軸と、購入、空室対策、修繕、売却の4分野を、各々の目標に応じて組み合わせて設計するといった手法で、これは現在も「神・大家さん倶楽部」のベースとなっている。

このメソッドを駆使して、木村は24棟を保有、家賃収入は5,000万円超となるなどして、35歳で会社を休職、2年後にFIREを果たす。学生時代に培った逆算思考を、勉強とはまったく畑違いの不動産投資の領域でも花を開かせた。

さくらいふ代表取締役社長 木村洸
さくらいふ代表取締役社長 木村洸士

自分のためから「人のため」へ。ある経営者の一言が転機に

「これまでの経験があるので自分の成長メソッドに自信はあったけれど、それを人のために使うという発想は、当時の自分にはなかった。あのとき気づかせてもらえたことが、今の会社の礎になっています」

FIREから間もなく、人生に訪れた転機を木村はこう振り返る。たまたま紹介を受けた、海外在住・資産2,000億円規模の日本人経営者との出会いだ。

その経営者は、児童養護施設出身で身寄りのない状態から自らの力で財を築いてきた人物だった。お互いの境遇を打ち明けながら進んだ会話のなかで、その経営者が言った一言を、木村は今もありありと思い出すという。

「あなたの不動産投資のノウハウを知れば、もっと多くの日本人が幸せになれる。ぜひその方法を教えてあげてほしい」

木村が最初に感じたのは「『人のため』の考え方が目からうろこだったが、荷が重い」。しかし、自身の数々の失敗を思い起こしながら、この一言をかみ締めるうち、考えが変わっていった。「不動産賃貸経営の業界の問題も認識していました。私が見てきたなかでも、住居を貸して社会に貢献しているにもかかわらず、悪い条件の物件を買わされたり、不要なリフォーム契約を結ばされたりして、苦しい立場に陥っている大家さんは少なくありませんでした」。

木村はスクールを設立し、自身のノウハウを世に広めることを決意する。こだわったのは、受講生に年収や職業の条件をつけないことだった。

「当然、高年収の方を集めれば融資は下りやすく、スクールの実績も上がるでしょう。しかし、今の年収がどうであれ、いい物件を購入し利益を出す方法を伝えることにこそ意義がある。それこそ、私自身が実践してきたことでした」

「神・大家さん倶楽部」では、会社員はもとより、専業主婦やパートタイム労働者、年金生活者などさまざまな人が学ぶ。受講生は、現在の資金や年収をもとに理想の目標額を立て、ゴールに最短距離で向かうために「どんな物件を、いつ、どのように買い進めるか」を、先の3軸4分野から逆算してプランを練る。その後、スモールステップを積み重ねる設計にしているという。

情報をシェアしながらともに目標の達成に向かう

開講から6年、木村が重要視しているのが活発なコミュニティが育ってきたことだ。賃貸経営に関するさまざまな情報を受講生同士でシェアすることが奨励されており、物件別グループや空室・融資対策などの課題別グループ、エリア別グループや初心者グループなど、50以上のグループが活動しているのだ。蓄積された知見は5,000件を超える。

「情報を出し合うことが評価される仕組みをつくりたかったのです。会社で働いていても、『自分の成果を人に渡したくない』という気持ちが働くことは多いと思います。でも、大家さん同士が知見を共有し合えば、それだけ多くの方が成功に近づける。情報を出してくれた方には点数をつけ、上位7人を『神7』として表彰するなど、シェアすることが評価される文化をつくってきました。受講生のなかで『人のため』のマインドも育ち、今ではスクールの運営事業に協力したいと申し出る受講生も出始めています」

木村にとっては、不動産投資は人生を豊かにするツールのひとつという。「多くの方により良い人生を手にしてほしいし、他者のために貢献する行動が、巡り巡って自分に返ってくることも実感いただきたいのです」。思い返せば学生時代、アルバイト先の大手スーパーのバックヤードでふと見た光景が印象深く残ってもいるという。

「売り場の裏側に『お客様第一』というスローガンが大きく掲げられているのを仰ぎ見ましてね。表向きだけでなく、裏側でも同じ言葉を掲げる。それが企業として信頼される理由だと考えていますし、さくらいふもそう在りたいと思うのです」

本記事で紹介する不動産投資(賃貸経営)には、市場環境や物件の状況等により、収益が保証されるものではなく、価格変動・空室等のリスクが伴います。投資に関する最終判断は、ご自身の責任において行ってください。また、当記事はForbes JAPANが特定の投資商品について情報の正確性、完全性を保証するものではありません。

さくらいふ
https://saqlife.com/


きむら・たけし◎さくらいふ代表取締役社長。開講6年目で成功事例4,500件を誇る不動産賃貸経営スクールや、障がい者グループホームなど3事業4社を経営。自身も賃貸経営歴16年で、アパート・戸建て合計で24棟を保有。

Promoted by さくらいふ | text by Keisuke Tsujimoto | photographs by KIZUKU YOSHIDA