帝国データバンクは、日本人の食生活を代表するカレーライスの調理にかかるコストを日本人の標準的な食費の目安として、食卓に与える物価高の影響を可視化する目的で、定期的に「カレー物価」を発表している。
前回(2026年5月)、カレーライス1杯あたりのカレー物価は平均362円。過去最高を記録した2026年1月の370円から下落を続けている。2024年から2026年1月にかけて、円安、石油価格の高騰を受けた諸物価の急上昇に「令和の米騒動」が加わり、カレー価格が急上昇する「カレーショック」が2度にわたって家計を襲ったが、どうやらそれが収束の局面に入ったようだ。

カレー価格は7月には349円となり、2025年8月依頼、11カ月ぶりに350円を下回った。8月には346円になると予想されている。前年の同時期と比較すると5円高いのだが、それはシーフードカレー(+14円)を筆頭に、ビーフカレー(+8円)、ポークカレー(+5円)と値上がりした結果だ。これに対して、チキンカレーは価格が下がった。2025年の鶏肉ショックで鶏肉価格が一時高騰したものの、供給が回復したためだ。野菜カレーも同様に、野菜が不作だった昨年と比較すると値下がりしている。
2020年を100とした「カレー物価指数」は、2026年7月は136.3。6年間で36.3%の上昇は、かなり激しい。どれだけ食費が家計を圧迫してきたかがわかる。
帝国データバンクは、米価格の下落、電気ガス料金の抑制が影響して、カレー物価は当面は低下傾向が続くと見ている。肉、魚介類、野菜の価格水準はカレーショック前に比べて上昇しているため、1食200円台にまで戻ることは考えにくいものの、「記録的な食料インフレが続いた中で、日々の買い物にかかる負担は大幅に緩和されると見込まれる」とのことだ。
カレー物価は、カレーライスに使われる食材と、調理にかかるエネルギーの価格を合計した平均値。各価格は総務省の小売物価統計調査の全国平均値を参照し、調理コストは、市販のカレールー1/2パックを使用して6食分を調理した場合を想定している。そのうえで、ビーフカレー、ポークカレー、チキンカレー、シーフードカレー、野菜カレーの平均値を出している。
出典:帝国データバンク 2026年7月のカレー物価 1食349円 年初から6%安



