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2026.09.10 11:51

なぜ人は「先延ばし」をするのか。その本当の理由と対処法

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「先延ばし」は通常、規律、モチベーション、あるいは時間管理の欠如といった、性格的な欠陥として扱われがちである。しかし、ジョン・エイカフの視点は異なる。『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラー作家であり、講演家、研究者、起業家でもある彼は、優秀な人々が意図を行動に移せないでいる精神的な習慣について、何年にもわたり研究を重ねてきた。彼の最新著書『Procrastination Proof: Never Get Stuck Again』は、ビジネスライフにおいて最も身近でありながら、最も誤解されているこの問題に深く踏み込んでいる。

しかし、より本質的な問いは、「なぜ先延ばしをしてしまうのか」ではない。先延ばしによって「何を達成しようとしているのか」である。リーダーシップ、パフォーマンス、そして人間の行動に関する対話の中で、エイカフは、先延ばしが「別の問題」を解決するための手段として機能していることが多いと指摘した。その問題とは、批判への恐れ、リソースに対する不確実性、変化への不快感、あるいは十分な成果を出せないのではないかという不安などである。

このことがリーダーに示唆する意味は大きい。もし先延ばしが「解決策」であるならば、それを解消するためには、その根底にある「真の問題」を理解しなければならないということだ。

あるプロジェクトの調査ばかりを続け、一向に手を付けない部下を思い浮かべてほしい。マネージャーの目には、決断力のなさや怠慢と映るかもしれない。しかしエイカフの目には、その人物は自分が察知した「脅威」を回避しようとしているように映る。

「そもそも、それが解決策であるなら、私たちが解決しようとしている問題とは何なのだろうか」と、彼は問いかける。

本を書いている人がデータ集めを止められないのは、出版することによって批判にさらされる可能性が生じるからかもしれない。難しい決断を先延ばしにしている人は、誤った決断を下したときの結果から自分を守ろうとしているのかもしれない。「適切な」タイミングを待っている人は、実際には十分に安全だと感じられる瞬間を待っているだけなのかもしれない。

このように捉え方を変えることで、リーダーとしての対応も変わってくる。単に説明責任を果たすよう求めるのではなく、その遅れが「どのような問題を解決しているのか」を問いかけることができるようになるのだ。

エイカフの提案は、無限の忍耐を強いるものではない。先延ばしという行為は、理解はできても有益ではないからだ。「それは確かに一つの解決策だ」と彼は言う。「ただ、あまり良い解決策ではないというだけだ」

これに代わるより良い方法は、「許可」を与えることだと彼は主張する。つまり、条件が完璧になる前に行動する許可を与えることだ。

この区別は重要である。なぜなら、組織は日常的に「準備」と「進捗」を混同しがちだからだ。調査が決断の代わりになり、計画が実行の代わりになり、合意形成がリーダーシップの代わりになってしまう。

課題は、単に人々にもっと懸命に働いてもらうことではない。不確実性に十分慣れ、行動を可能にすることにある。

プレッシャーを排除するな。より早い段階で活用せよ

エイカフはまた、「プレッシャーがある方が良いパフォーマンスを発揮できる人がいる」というよくある俗説にも異を唱える。彼は締め切りの価値を否定しているわけではない。実際、彼は締め切りによって刺激される創造性を好んでいる。問題は、締め切りを唯一のプレッシャーの源にしてしまうことだ。「最初から完璧な原稿を書ける人はいない」と彼は語る。

彼の解決策は驚くほど実用的だ。それは、自主的に前倒しした締め切りを設けることである。例えば、レポートの提出期限が金曜日であれば、水曜日までに下書きを同僚に見せると約束する。そうすることで、一部の人にとって必要な切迫感を生み出しつつ、内容を見直し、再考し、改善するための時間を十分に確保することができる。

この区別は極めて重要である。プレッシャーは生産的になり得るが、パニックはそうではない。これを理解しているリーダーは、仕事の組み立て方を変えることができる。外部の締め切りによって行動を強制されるのを待つのではなく、プロセスの途中に進捗を報告する中間目標を組み込むのだ。

このアプローチは、人間のパフォーマンスに関する根本的な事実、すなわち「着手すること」と「優れた成果を出すこと」は異なるタスクであるという点を捉えている。ギリギリの瞬間にこの両方を同時に行うよう強いるシステムは、緊急性を優先するあまり、品質を犠牲にしてしまう可能性が高い。

組織もまた、先延ばしをする

先延ばしをするのは個人だけではない。組織にも組織特有の「先延ばし」があり、それは一見、極めて洗練されているように見える。度重なる会議、増え続けるダッシュボード、煩雑な手続き、新たなソフトウェアの導入、多層化する承認プロセス。これらはすべて、正当な問題を解決するために導入されたのかもしれない。しかし、それらが役割を終えた後、同じように徹底してそのシステムを廃止できる組織は極めて少ない。

「人間はシステムを増やしたがる生き物だ」とエイカフは言う。彼が提案する解決策は、彼が用いているシンプルなフレームワーク「夢を描く・計画する・実行する・振り返る」の4番目のステップである。「振り返る」は特に重要である。なぜなら、組織としてこれ以上関心を払う必要のないものは何かを問い直す機会になるからだ。四半期の終わりに、リーダーは達成されたことだけでなく、どのプロセス、サブスクリプション、会議、ルーティンが形骸化しているかを見極めることができる。

エイカフは、神経科医のグループを統括するオフィス責任者の例を挙げた。ある医師は、特定の地域からの患者が最近急増しているように見えたため、その町に新しい診療所を開設すべきだと主張した。しかし、実際の数値を調べてみると、急増したと思われたのは、たまたま同じ週に数人の患者が重なって来院しただけにすぎないことが判明した。

振り返りがなければ、異常値が戦略になっていたかもしれない。

この教訓はデータ分析にとどまらない。リーダーには、思い込みと現実の事象を区別するために、これまでの勢いをいったん中断できる仕組みが必要である。

優先事項と行動のギャップ

この検証プロセスは、もう一つの組織的課題を浮き彫りにする。それは、リーダーが「重要だ」と口にしていることと、実際に「行っている」こととの間にあるギャップである。

エイカフは「卓越している(Remarkable)」という言葉を、非常にシンプルに定義している。それは「行動と意図が一致していること」である。複雑さは言い訳になり得るため、このシンプルさが役に立つのだ。「人は複雑さの中に身を隠したがるものだ」と彼は言う。あるリーダーは、顧客との関係構築が最優先事項だと宣言しながら、1週間の大半を新たな魅力的なプロジェクトの立ち上げに費やしているかもしれない。ある企業は、イノベーションが重要だと言いながら、ミスを避ける社員を主に評価しているかもしれない。ある役員は、人材開発が不可欠だと主張しながら、業績面談を何度も先延ばしにしているかもしれない。

エイカフは、こうした矛盾を診断する基本的な方法を提示している。それは「行動を見ること」だ。

彼は自身のビジネスを例に挙げた。彼は年に50〜60回の基調講演を行っており、その事業をさらに拡大したいと考えている。しかし、「YouTubeチャンネルを開設すべきだ」とか「別のSNSでもっと存在感を示すべきだ」といったアドバイスに気を取られてしまうことがあるという。

その誘惑は理解しやすい。新しい取り組みを始めれば、活動していることが目に見え、すぐにフィードバックが得られるからだ。しかし、活動は必ずしも前進ではない。

エイカフは最終的に、ビジネスにおいてInstagramよりもLinkedInの方が価値があることに気づいた。Instagramの方が楽しかったとしても、だ。「Instagramは楽しいが、LinkedInは利益をもたらす」と彼は言う。

より広い視点から見たリーダーシップの教訓は、耳が痛いものの極めて有益である。優先事項とは、戦略文書によってではなく、スケジュール帳、予算、そして行動によって明らかになるのだ。

自分が「どのようなリーダーになりつつあるか」を考える

エイカフの最も説得力のある考え方の一つは、リーダーは未来に目を向けるべき時に、過去を振り返りがちであるという点だ。彼は、「若い頃の自分にどんなアドバイスを送るか?」というよくある問いを「間違い」だと指摘する。なぜなら、若い頃の自分はもう存在しないが、未来の自分は存在するからだ。

「未来の私たちは、今日の私たちに宛てた感謝の手紙に何と書くだろうか」と彼は問いかける。この問いは、自己管理(規律)の本質を変える。エイカフは自己管理を「我慢」と捉えるのではなく、「今日のうちに明日を楽にすること」と定義している。

リーダーにとって、それはスキルの不足が危機に発展する前に研修に投資することを意味するかもしれない。組織がまだ十分に小さく、容易に対応できるうちにプロセスを文書化しておくことかもしれない。あるいは、パフォーマンスの問題が人事問題に発展する前に、言いにくい対話をしておくことかもしれない。

「今日下すあらゆる決定は、あなたの未来に恩恵をもたらすか、あるいは呪いをもたらすかのどちらかだ」と彼は言う。「だからこそ、私は多くの祝福を送りたい」

これはリーダーシップを考える上で非常に有益なアプローチである。なぜなら、多くの重要な決定がもたらす結果は、時間差で現れるからだ。今日、正しいことを行うことに対する見返りは、将来の自分、あるいはまだ理想の形には至っていない現在の組織が受け取ることになるのだ。

他責を止め、解決に乗り出す

こうした未来志向の考え方は、エイカフが主張する「当事者意識(オーナーシップ)」と「他責(ブレイム)」の区別にも現れている。

他責の文化を示す兆候として、景気、政府の政策、採用状況など、自分たちではコントロールできない外部環境や障害を常に言い訳にする組織が挙げられる。エイカフの提案は、不確実性が存在しないかのように振る舞うことではない。優れたリーダーは、「不確実性を受け入れること」と「可能な限り確実性を高めること」の2つを同時に行わなければならないと彼は主張する。

リーダーは天候やサプライチェーン、経済をコントロールすることはできない。しかし、不測の事態に備えた計画を策定し、コミュニケーションを改善し、プロセスを強化し、手の届く範囲の要因について意思決定を下すことはできる。だからこそ、エイカフが提唱する「あなたのせいではないが、あなたが解決すべきことだ」という言葉には強い力があるのだ。

リーダーは、自分が原因ではない問題をしばしば引き継ぐ。誰がその問題を引き起こしたかを特定することに過度なエネルギーを割くことは、一時的な感情の慰めにはなっても、問題の解決にはほとんど役立たない。

「時間やエネルギー、創造性には限りがある」とエイカフは言う。「だからこそ、リーダーであるならば、それらを賢明に使うべきなのだ」

したがって、当事者意識を持つということは、非難を受け入れることではなく、これから先に起こることに対して責任を持つことなのである。

モチベーションには固有の「通貨」がある

この原則は、リーダーが他者の変化を後押ししようとする際に、とりわけ重要となる。

エイカフは、モチベーションは極めて個人的なものだと主張する。従業員はそれぞれ異なる「通貨」、すなわちその人にとって心から価値のあるものを持っている。彼はかつて、インセンティブとしてオレンジ色のiPod Shuffleを贈られた従業員が、即座にその色に不満を漏らした事例を振り返る。通常の反応であれば、その態度を「恩知らず」と見なすかもしれない。しかしエイカフは異なる結論に達した。その報酬が、受け取り手にとって単に意味のあるものではなかった、というだけのことだ。

これと同じ問題は、ペナルティ(結果に対する報い)を課す際にも起こり得る。ペナルティを課されてもモチベーションに響かない人に対して、リーダーがいくら厳しい警告を与えても、なぜ効果がないのかと首を傾げることになる。

より良いアプローチは、「好奇心」を持つことだ。エイカフは、これまでに特にうまく成果を上げられた時のことについて、従業員に語ってもらうことを勧めている。そして、何がその成果を支えたのか、その条件に耳を傾けるのだ。定期的な進捗確認があったのか、信頼できるパートナーがいたのか、進捗が目に見える形になっていたのか、十分なリソースがあったのか、あるいは仕組みや説明責任といった他の要素があったのか。そうした細部が、その個人の「モチベーションの通貨」を紐解く手がかりとなる。

重要なのは、万能なモチベーションの公式を見つけることではない。「万能な公式など存在しない」という事実を理解することなのだ。

夢は大きく、行動は小さく

エイカフのアプローチは、突き詰めると「大志」と「行動」の間の生産的な緊張関係に行き着く。人には、多少の不快感を伴ってでも目指す価値があると思えるほどの、大きな夢が必要である。しかし、夢だけでは不十分だ。

「自ら進んでコンフォートゾーンを抜け出そうとする人はいない」と彼は言う。「コンフォートゾーンを出る唯一の理由は、その外側に、不快な思いをしてでも手に入れる価値のある何かがあるからだ」だからこそ、ごく小さな行動が極めて重要になってくる。

壮大な目標は気が遠くなるような心理的負担となり、脳はそれを「先延ばし」することで対処しようとする。目標を小さく、具体的な行動に分解することで、着手することへの心理的ハードルを下げることができる。

エイカフはこれを、コンフォートゾーン、カオスゾーン、そしてポテンシャルゾーンの違いと呼ぶ。人はしばしば、「何もしない」状態から「すべてをやろうとする」状態へと極端に振れ動き、燃え尽きて再び「何もしない」状態に戻るというサイクルを繰り返す。

これに対する彼の代替案は、目標の「オーディション(試行)」を行うことだ。1日に15分から30分、2週間だけ試してみる。そして、その結果を見直すのだ。

このアプローチには、もう一つのメリットがある。それは、長年抱き続けてきた目標の中に、実はもう自分が本当に望んでいるものではないものがあると気づけることだ。そして多くの場合、恐れていたタスクは、それを避けようとすることで生じる精神的な負担に比べれば、はるかに小さなものであることが判明する。

これこそが、リーダーにとって最も示唆に富む洞察かもしれない。先延ばしは、単に時間を浪費するだけではない。集中力や創造性、そして感情的な心の余裕をも消費してしまうのだ。

したがって、解決策は先延ばしを敵とみなして戦いを挑むことではない。その遅れが私たちを「何から守ろうとしているのか」を理解し、その上で、より良い前進の方法を創り出すことなのだ。

時にはそれが締め切りの設定を意味し、時には対話を意味し、時にはより小さな一歩を踏み出すことを意味する。そして時には、「明日を楽にするために、今日できることは何か?」という、驚くほどシンプルな質問を自分に投げかけることを意味するのだ。

進歩が劇的な飛躍によってもたらされることはめったにない。多くの場合、それ単体では取るに足らないと思えるような決断の積み重ねによって築かれ、やがて十分な量が蓄積された時に、未来を大きく変える力となるのである。

forbes.com 原文

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