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2026.09.10 13:00

OpenAIアルトマン、『時のオカリナ』リメイク発売日は休むと公言 「AIによる人類滅亡説」には沈黙

Sean Rayford/Getty Images

Sean Rayford/Getty Images

OpenAIのサム・アルトマンCEOは米国時間9月9日、11月に発売予定のゲームソフト『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のリメイク版をプレイするために仕事を休むと述べ、この新作の発表は「ここしばらくで最高のニュースだ」と絶賛した。一方で、競合するアンソロピックの研究者らが発した「AIが間もなく人類を滅亡させる可能性がある」という深刻な警告に対しては沈黙を守っている。

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アルトマンはSNSへの投稿で、「11月5日と6日は連絡が取れなくなる。マウンテンデューを箱買いしておかなければ」と述べた(編注:マウンテンデューは炭酸飲料の1種、日本ではサントリーが販売)。

アルトマンは9日にXで2件の投稿を行っているが、いずれも差し迫った人類滅亡の可能性についてAIの専門家らが発した警告には触れていない。

OpenAIとアンソロピックの元研究者、「我々の命を弄んでいる」と非難

アンソロピックとOpenAIでAI学習の研究に計3年間携わっていたジェイコブ・コクソンは8日夜の投稿で、アンソロピックを辞職したことを明かし、両社が「我々の命を弄んでいる」と非難した。さらに、「AIを開発している当人たちが、今後10年以内にAIが我々全員を殺す可能性があると本気で信じている」とも述べている。

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アンソロピックの研究者は、AIが人類を滅ぼす確率を「10%超」とみる

アンソロピックでAIを人間の意図や価値観と合致(アラインメント)させる部門の責任者を務めるエヴァン・ハビンジャーもコクソンの投稿に反応し、個人的な見解として、今後10年以内にAIが「全人類を殺す」確率が10%以上あると信じていると述べた。

ハビンジャーは、アンソロピックは「最善を尽くしている」としつつも、「我々は超知能のアライメントに関する問題を解決する計画をまだ持っておらず、明らかにその道筋も立っていない」と語っている。

アルトマンをはじめとするAI業界のリーダーらは2023年、AIをパンデミックや核戦争といった大規模なリスクに例え、「AIによる人類滅亡のリスクを軽減することは、世界的な優先事項であるべきだ」とする公開書簡に署名していた。

フォーブスはOpenAIに対し、アルトマンからのコメントを求めている。

コクソンは前述の投稿で、「OpenAIの多くのメンバーは人類の文明そのものが危機に瀕しているという事態を深く理解していない」と述べた。「一方、アンソロピックではその危機感は十分に共有されているが、彼らは開発競争で一番乗りを果たすことに囚われている。他の誰も責任ある行動をとらないと考えているため、リスクを承知で自分たちがやらなければならないと思い込んでいるのだ」

何百もの自律型AIエージェントが開発環境から脱走、Hugging Faceを攻撃

コクソンとハビンジャーによる今回の警告の数か月前には、OpenAIが開発した何百もの自律型AIエージェントが開発環境から脱走し、AIモデルの共有・テスト・構築プラットフォームであるHagging Faceに対して組織的なサイバー攻撃を仕掛けるという事件が発生した。この攻撃による物理的な被害や人命への危険はなかったものの、多くの専門家はこれを、AIが制御不能になる危険性を示す象徴的な出来事だと考えている。

一部米議員はAI規制を要求、トランプはデータセンター受け入れを促す

両氏の発言を受け、一部の議員らは連邦議会に対してAI規制法案の制定を強く求めている。ドナルド・トランプ大統領はこれまでAI開発の強力な支持者として振る舞い、米国が中国とのAI軍拡競争に勝利しなければならないという懸念を一貫して示しながら、地域の自治体にはデータセンターの誘致を促し「データに覇権を握らせよ」と呼びかけている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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