運賃は昨年に比べて非常に高額に
HTSのチーフエコノミストであるヘイリー・バーグによれば、ホリデーシーズンの旅行者は日程や目的地を簡単に変更できないため「まったく融通が利かない」傾向にあるという。ホリデーの旅行は間際になって予約されがちだが、バーグは今年に関しては先延ばしにしないよう勧めている。「この傾向が続けば、運賃は昨年に比べて非常に高額になるだろう」。
ジェット燃料価格が原油を大幅に上回り、航空運賃にも上昇圧力
国際原油指標の北海ブレント先物は9日に1バレル=100ドルの大台を突破し、2月下旬に米国とイスラエルがイランを攻撃して以来39%上昇した。しかし、航空会社が購入するのは原油ではなく精製されたジェット燃料だ。精製されたジェット燃料と原料となる原油の価格差を示すクラック・スプレッドは、ジェット燃料が原油に比べてどれだけ割高になっているかを示す指標である。デ・ハーンがフォーブスに語ったところによると、このクラック・スプレッドはここ数週間では縮小傾向にあったという。
しかし、直近の米軍によるイランのタンカーへの攻撃や、ホルムズ海峡付近でのイランによる攻撃、さらにはサウジアラビアのエネルギーインフラに対するフーシ派の攻撃などによる紛争の激化が、湾岸地域のエネルギー供給をさらに混乱させている。
その結果、ジェット燃料のコスト上昇に伴い、航空各社は運賃の引き上げ、供給能力の削減、あるいはコスト増加の吸収といった対応を迫られている。ユナイテッド航空のスコット・カービーCEOは先月、「今年ほどの急激な上昇にはならない」としつつも、2027年に向けた「段階的な運賃の値上げ」を示唆した。
米大手航空会社6社の燃料費、前年同期より約1.33兆円増加
第2四半期の決算報告書によると、米大手航空会社6社が前四半期に支払ったジェット燃料費は昨年同期に比べて83億5000万ドル(約1兆3360億円)増加した。


