資産運用

2026.09.18 11:00

2026年後半の債券市場はどこへ向かうのか、専門家に聞く

stock.adobe.com

債券の年限と投資時期は、金利見通しと投資目的に合わせて判断

エルフナーは、米国債を含む信用力の高い投資適格債をポートフォリオへ組み入れることは、個人投資家にも機関投資家にも合理的だとみる。2026年9月の債券市場の変化は、株式や、株式・債券以外へ投資するオルタナティブ資産など、よりリスクが高い投資とのバランスを取る上で、債券が果たす戦略的な役割を見直す機会になる。

advertisement

ハワースによると、2026年9月の米国債利回りは2008年以来の高水準にある。先行きに不確実性はあるものの、利回りがさらに上がれば債券への投資を増やし、数年間にわたって受け取れる利息を高い水準で確保したと考えることもできる。

2026年末までの金利見通しを踏まえ、短期債と中期債の特徴を比べる

FRBは2026年末までに利下げするのか。2026年9月15日時点で、市場は逆に、2026年末までに少なくとも1回の利上げを見込んでいた。主要なオプション・先物取引所を運営するCMEグループのFedWatchは、FF金利先物の価格を基にFRBの政策金利が変わる確率を示す。2026年9月15日時点で、FRBの政策金利が2026年9月より前の3.50~3.75%の範囲に年末までとどまる確率は2.4%だった。

2026年末までの投資では、短期債と中期債のどちらが優れているのか。ビアンコによると、短期債は魅力的な利回りを維持しており、利息収入を得ながら、長期金利の変動やインフレ、FRBの政策判断を巡る不確実性による影響を抑えやすい。経済成長が鈍化するか、金利が下がり始めれば、中期債は短期債より価格上昇の余地が大きい。どちらを選ぶべきかは投資目的によって異なり、金融アドバイザーへ相談すべき論点でもある。

advertisement

政府債務の増加は債券価格を下げ、買い戻しは価格を支える方向に働く

政府債務の増加は、保有する債券にどう影響するのか。政府債務が増えると、政府はより多くの米国債を発行しなければならない。買い需要が十分に増えなければ供給が需要を上回り、国債価格は下がって利回りは上がる。長期債を保有している場合、利回り上昇によって保有債券の価値は下がる。ただし、それが問題になるかどうかは投資目的や資金需要によって異なる。何らかの対応を取る前に、金融アドバイザーへ相談するのが賢明だ。

米国債の買い戻しは、債券投資家にどう影響するのか。米国債の買い戻しでは、米財務省、またはより一般的にはFRBが発行済み国債を購入する。米財務省の場合は国債需要を増やして利回りを下げるため、FRBの場合は経済へ流動性を供給するために実施する。実施時期や買い入れ規模によっては、市場がほとんど反応しないこともある。ブルームバーグによると、2026年夏の終わりに米財務省が実施した買い戻しでは、利回りが数日で以前の水準へ戻った。買い戻し後の利回り低下が定着すれば、それより高い利回りを持つ既存債券の価値は上がる。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事