気候・環境

2026.09.09 14:59

世界の海面水温、8月として過去最高に

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世界の海洋における8月の平均海面水温の記録が、8月22日(土)に更新された。

コペルニクス気候変動サービス(C3S)が発表したデータによると、極域を除く海洋の平均海面水温は8月22日に摂氏21.1度に達し、これまでの最高記録である摂氏21.09度を上回った。

2026年を通じて、月別の海面水温は記録更新やそれに迫る水準が相次いで観測されており、今回もその流れを引き継ぐものとなった。

C3Sによれば、この節目は、世界の海洋の長期的な温暖化が続いていることや、熱帯太平洋で極端なエルニーニョ現象が発生していることと一致しているという。

熱帯太平洋では現在、強いエルニーニョが発達しつつあり、人間活動による気候変動の結果として何十年にもわたり温暖化してきた海洋に、さらに熱を加えている。

世界気象機関(WMO)は、エルニーニョ現象が今後数カ月で強まる見通しだと警告している。一方、C3Sの季節予報システムは、この現象が数十年ぶりの水準に達する可能性を示している。

海水温の上昇は、海面上昇の一因ともなり、サンゴ礁や海草藻場といった重要な生態系に打撃を与え、その結果として海洋の食物網や、漁業・養殖業などの産業にも影響を及ぼす。

海洋保護団体オセアナのシニア海洋科学者、デイビッド・コスタラゴ博士は声明で、記録的な海洋水温は、気候危機がすでに到来しており、私たち全員に影響を及ぼしていることを示す、もうひとつの明白な警告だと述べた。

コスタラゴ博士はさらに、現在のスーパーエルニーニョがシステムにさらなる熱を加えているものの、根本的な原因は数十年にわたる人為的な温室効果ガス汚染にあると付け加えた。

「海洋は、大気中の過剰な熱の大部分を静かに吸収し、事実上、陸上のさらに急速な温暖化から私たちを守ってきた」

「しかし、その保護には大きな代償が伴う」と同氏は付け加えた。

「こうした異常な高温は、海洋と気候システムにおいて危険な転換点に近づきつつあることを示す早期警告でもあるかもしれない。その結果は地球にとって予測不能だ」

WWF-USの海洋プログラムでシースケープ・科学担当バイスプレジデントを務めるギャビー・アフマディア博士は声明で、ますます高温化する海洋がサンゴ礁を限界まで追い込み、生存と回復を一段と困難にしていると述べた。

アフマディア博士は、公共部門と民間部門の指導者は、海洋温暖化を引き起こしている排出を削減し、回復力を持つ見込みが最も高いサンゴ礁を保護するために行動しなければならないと付け加えた。

「わずかコンマ数度の違いも重要だ。対策が1年遅れるだけでも大きな影響がある」と同氏は語った。

自然保護慈善団体フォーナ・アンド・フローラの海洋部門ディレクター、ソフィー・ベンボウ氏は、健全な海洋なくして健全な地球はなく、海洋は「あまりにも長い間、私たちの安全毛布として機能してきた」と述べた。

ベンボウ氏はさらに、海洋が温暖化するにつれて二酸化炭素を吸収する能力が低下し、海洋生物は壊滅的な打撃を受けると付け加えた。

「メッセージはかつてないほど緊急性を帯びている。私たちは人為的な気候変動を食い止めなければならず、海草、マングローブ、ケルプなどの重要なブルーカーボン生態系を保護しなければならない」と同氏は語った。

また、世界的な提言活動団体キャンペーン・フォー・ネイチャーのエグゼクティブディレクター、ブライアン・オドネル氏は声明で、水温の上昇によって魚が従来の生息域から遠ざかっており、漁業者は漁獲量が減少したり、予測が困難になったりしていると述べた。オドネル氏はさらに、記録的な海洋温暖化に対処するためには2つの重要な行動が必要だと指摘した。

第一に、化石燃料による排出を急速に削減する必要があり、第二に、各国が海洋および沿岸生態系を保護することが不可欠だと述べた。

オドネル氏は、ケルプ床、マングローブ、湿地は炭素を吸収し、サンゴ礁は嵐から守り、生息地を提供していると語った。

「190を超える政府が、2030年までに地球の少なくとも30%を保護・保全することを約束している。今こそ、その約束を現場での効果的かつ持続的な保全へと転換する時だ」と同氏は述べた。

「そのためには、自然への投資を大幅に拡大する必要がある。世界で最も重要な生態系の多くを守るうえで不可欠な役割を果たしている先住民や地域コミュニティへの支援も含まれる」

forbes.com 原文

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