一般消費者の生活が厳しくなったためか、貴金属やジュエリーの買取を行う店が街に増え、テレビでもしきりにCMが流れるようになったが、はたして公正な査定をしてもらえるのか、ちょいと怖い。国民生活センターも、悪質な買取業者とのトラブルに注意喚起を行っている。そこで、貴金属やジュエリーの一括査定サービス「ゴールドドクター」は、郊外エリアの買取店を対象に覆面調査を実施した。すると、店ごとに査定価格が大きく異なり、一部には不透明な対応もあったという。
「ゴールドドクター」は、東京都内または千葉県内の最寄り駅から徒歩15分以上の地域で、近くに他の買取店がない同一ブランドのフランチャイズ店舗3店に一般消費者を装った調査員を派遣し、ジュエリーの査定を依頼した。その際、調査員たちのプロフィールは、貴金属に関する知識がなく、金なのかメッキなのかの見分けがつかず、今日は売却せずに持ち帰るつもりで、相見積もりをとる予定はないという条件で統一した。
持ち込んだのは、ダイヤモンドリング(18金とプラチナ900)、メレダイヤリング(18金)、ダイヤモンドリング(18金とプラチナ900)、ネックレス(18金)の4点。「ゴールドドクター」が合計で56万4564円と見積もった品物だ。
まず査定額は、買取店Aが32万6000円。買取店Bが29万9000円。買取店Cが15万7014円だった。同じ看板のフランチャイズ店なのに、店によって最大で16万8986円もの差があった。だがどれも、ゴールドドクターの査定額を大きく下回る。

さらに、ある店では品物をバックヤードに持ち込んで査定を行ったので、その過程を見ることができず、どのような検査をするかの説明もなかったという。
別の店舗では、閉店間際だったため、査定が間に合わないので品物を預からせてほしいと言われたが、持ち帰ったところ、翌日、「詳細な理由の説明がないまま」査定額のみが電話で伝えられたとのことだ。
さらに、金価格が「数日後には5万円ほど下がってしまう恐れがある」と、客を焦らせて当日の売却を強く勧めるケースや、直営店は手数料が高いがフランチャイズ店は独自の売却ルートがあるので高値での取引が可能だと、他店を批判するようなことを言うケースもあった。ちなみに、その店は最低価格を提示したところだったそうだ。
金価格は、相場から見当は付くが、宝石は専門知識がないと難しい。そのため足元を見られないよう、ゴールドドクターは貴金属やジュエリーを売却する際に守るべき次の4つを提案している。
・1店舗のみで判断しない。
・複数店舗で査定を受ける。
・査定理由を確認する。
・「今日売らないと下がる」などの言葉に焦らない。
近くに買取店が1店舗しかない場合は、自宅を訪問してくれる業者なども含めて、必ず「相見積もり」を取るよう注意を促している。まずはAIで大雑把な相場感を調べたり、相見積もりのための業者について訊くのも手かもしれない。
出典:App BASE 「家から近いから」「有名だから」では40万円以上も損をする!?郊外エリアの同系列買取店の覆面調査で判明した貴金属買取価格の実態



