ラテン語で“思い出させるもの”を意味するモニュメントとは、後世に残す記念碑、金字塔のこと。その一方でジャケットは、スーツ同様にモードや流行、気分などの時代感覚が色濃く投影される鏡のごとき存在、つまりモニュメント的な服といえるだろう。そんなモニュメント的な存在のジャケットは、出会った人の記憶にしっかりと刻まれ、時が過ぎても着る人の残り香が確実にあるものなのだ。
傑作トラッカーをラグジュアリーに刷新
クラシックなトラッカージャケットを上質ラムスエードでラグジュアリーにアレンジ。スエードはきめが細かく表情が繊細であり、上品な色合いも相まって高級感のある仕上がりだ。ボタンはすべてロゴ入りの天然ホーン製で、エレガントな雰囲気を引き立てている。身頃に裏地のない仕様であり、レザーブルゾンながら羽織り心地は非常に軽やかだ。トラッカー×タイドアップの90s風の着こなしが新鮮。
極上素材が引き出すアイコンの新たな魅力
2026年秋冬に新登場したベルルッティのアイコンジャケット「フォレスティエール」は、ライトブラウンの色合いが美しいカシミヤシルク製。柔軟かつ軽量ながら保温性に優れ、快適に羽織れる。袖にはスクリットの紋章入りシルクライニングが施され、腕をまくった際アクセントに。シャツに羽織ってもアウトドア由来のジャケットらしいこなれた雰囲気で着こなせる。
男らしくも上品な歴史的アイコンの風格
1998年に誕生したロロ・ピアーナのアイコンジャケット「スパーニャ」は、スペイン将校の制服から着想したスタンドカラーやパッチポケット、ボタンレスのカフスなどが特徴。新作はニュージーランド産のカーフスキンを用いており、表面にコーティングを施さない仕上げのため、革本来の自然な風合いが楽しめる。また裏面まで完全に浸透させる染色技法により、深みのある色合いと絶妙なムラ、濃淡を味わえる。スマートなシルエットにワイドパンツがマッチ。
テクニカルな仕様で端正さと快適さを兼備
一見ではラペルの付いたテーラードジャケットだが、ストレートなフロントカットの裾にドローコードを採用。コーチジャケットのスポーティな要素が巧みに融合されている。素材は独自のエステルギャバジンで、マットな表情が上品。前身頃はラグランのスプリットラグランスリーブで端正かつ快適だ。あえてボタンを留めたシャツできちんと着こなしたい。



