比較のノイズを断ち切る「2つの行動」
──頭では理解できても、同じ環境にいるとどうしても他人の目が気になってしまいます。具体的にどう行動すればよいでしょうか。
市川:実践的な解決策は2つあります。すなわち、
比較対象がない「アウェイの環境」に身を置くこと
僕にとって最大のターニングポイントは「海外に行ったこと」でした。日本の文化は同調圧力や周囲の目を気にする傾向が強いですが、海外に行くと誰も他人に興味がありません(笑)。集団から外れ、異物としての自分になることで、「周りの目なんて気にしなくていいんだ」と一気に解放されました。
海外に行くのが難しければ、ふだん属しているコミュニティを変えるだけでも効果があります。自分が「こう生きたい」と思う生き方をしている人たちの輪に、思い切って飛び込んでしまうのが一番手っ取り早いです。
ノイズを削ぎ落とし、ピョンと一歩飛び込むこと
「こう生きたい」と思っても、周りの目や評価というノイズが入ると動けなくなります。優先順位を整理し、自分の一番根っこにある「本当に大切にしたいこと」を1つ見つけたら、あれこれ考えずにとりあえずピョンと飛んで始めてしまうことです。

始める前に抱いている恐怖や不安は、実態よりも、はるかに巨大に見えているだけです。実際にやってみれば、「思っていたより大丈夫だった」というケースがほとんどですよ。
失敗を恐れず「自分を探す旅」を楽しむ
──もし飛び込んでみて上手くいかなかった場合はどう捉えればよいですか?
市川:それも含めて「旅」だと思えばいいんです。うまくいかなかったら「自分に合わないと分かった」という貴重な気づきが得られただけのこと。世間は「自分探し」や「挫折して戻ってきたこと」を揶揄しがちですが、まったく気にする必要はありません。誰もあなたのことなんてそんなに見ていませんから(笑)。
子供の習い事と同じで、習字をやって嫌なら辞めればいいし、その結果サッカーが好きだと分かれば大成功です。小さく悩み続けるくらいなら、軌道修正しながら「自分を探す旅」そのものを楽しめばいいと思います。
未知の世界へ踏み出す「冒険家」として生きる
──最後に、市川さんご自身はご自身の職業や生き方をどのように定義されていますか。
市川:肩書はテニス選手ですが、本質は「冒険家」だと思っています。
かつて「空を飛びたい」「月に行きたい」と言った人たちは、クレイジーだと笑われました。けれど、その情熱と無数の失敗の積み重ねがあったからこそ、人類は月へ到達できた。僕も、人類の歴史や運動の可能性において、前人未到の景色を見たい。仮に自分が届かなくても、僕の試行錯誤が次に続く人の足がかりになり、やがて誰かが成し遂げられればいいというその一心でやっています。
※市川誠一郎氏は、個人・企業からの支援をもとに、コーチをつけて更に進化を加速させようとしています。オフィシャルブログ「夢中に生きる」に応援方法を記載していますので、是非チェックしてみてください →コチラ。



