経営・戦略

2026.09.09 09:21

強い企業文化の築き方:「言葉」よりも「行動」で示すべき理由

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周囲の多くの人と同様に、私も最近『オデュッセイア』を映画館で観た。追い風にも逆風にも翻弄されるオデュッセウスの船を見ながら、スタートアップの航路を助けもすれば損ないもする、目に見えない力を思い起こした。それが企業文化だ。ロイヤルティと信頼を築いていなければ、実質的に従業員に向かい風を押し返せと求めているようなもので、あらゆることが困難になる。効果的な企業文化があれば、風は帆を膨らませ、すべてが容易になる。

企業文化が会社の成否を分けると考える人は私が最初ではない。しかし多くの経営幹部は、木を見て森を見ずの状態に陥っていると思う。企業は仮眠ポッドや動物とのふれあいコーナー、専属シェフといった目新しい仕掛けにお金を注ぎ、それでロイヤルティが築けると期待する。だが欠けているのは誠実さだ。経営陣が役員フロアに閉じこもっているなら、他のどんな方法で従業員のロイヤルティを築こうとしても、空虚に響くだろう。

姿を見せる

誠実さを示す最も重要な方法は、物理的にそこにいることだ。

私のデスクは会社オフィスの中央にある。非常に早く(朝5時半頃)出社するので、社員は出勤時に私が働いている姿を目にする。質問があればいつでも話しかけられると分かっているのだ。

他の経営幹部に私と同じことをするよう求めているわけではない。こうした職場環境を負担に感じる人もいるだろう。しかし、少なくとも一部の時間は、経営幹部が従業員の近くに姿を見せるべきである。従業員が実際に何を経験しているかを目にし、チームに何が必要かを自然に感じ取れるようになるからだ。

誤解のないよう言えば、これは従業員の勤勉さを監視するためではない。オフィスにいるのは働くため、あるいは従業員と関わるためであって、威圧的に見つめるためではない。対面での姿を「評価」として提示すれば、本物の振る舞いを見ることはできないだろう。

ワークライフバランスを体現する

従業員が持続可能なワークライフバランスを維持できるとき、企業文化は最も健全になると私は感じている。しかし経営幹部が24時間365日働くワーカホリックか、あるいはオフィスにまったく現れないかのどちらかでは、この言葉は空虚に響く。日中の休憩を設け、実際に自らも参加することは大いに役立つ。

私は毎日、日中に30〜45分のパワーウォークに出かけ、社員にも一緒に来るよう声をかける。新鮮な空気を吸い、気分を変え、同僚とのつながりを築くよい方法だ。CEOが率先してやっていることなので、誰もオフィスを離れることで叱責される心配をしない。

当社のオフィスは特に歩きやすい地域を選んで構えたが、どんなオフィスでも気分転換を促進できる。おそらく、業務時間中に少なくとも1回は仕事から離れる瞬間があるはずだ。それをどう全員にとって価値あるものに変えられるかを考えてみてほしい。

本物であることを示す

オフィスに顔を出すことは、罰であってはならない。オフィスを回るときに退屈そうで気もそぞろな様子を見せれば、従業員は気づく。逆に、心から楽しんで関わっていれば、それもまた目立つ。

結局のところ、経営者が求めるものは従業員と同じだ。人々が支えられていると感じ、成功に向けて意欲的に取り組める職場を築くことだ。だからこそ、エンゲージメントは極めて重要になる。心の健康につながり、収益を押し上げ、全員を同じ価値観のもとに整える。これに取り組むのを先延ばしにする1日は、追い風を受けずに航海するもう1日となる。

forbes.com 原文

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