宇宙

2026.09.12 17:00

9月の満月は「ハーベストムーン」 群青色の空を照らす月の出を見よう

9月の満月。米カリフォルニア州サンマテオのシールポイントパークにて2025年9月6日撮影(Tayfun Coskun/Anadolu via Getty Images)

9月の満月。米カリフォルニア州サンマテオのシールポイントパークにて2025年9月6日撮影(Tayfun Coskun/Anadolu via Getty Images)

9月の満月は、北米先住民の農事暦で「ハーベストムーン(収穫の月)」と呼ばれる。「秋分の日」に最も近い満月を指す呼称で、日没とほぼ入れ替わりに昇るため、秋の収穫作業に勤しむ農家にとって夕方の作業時間を引き延ばしてくれるありがたい明かりとして親しまれてきた。

2026年のハーベストムーンが昇るのは9月27日(日)だ。満月の瞬間「望」を迎えるのは午前1時49分だが、他の満月と同様、明るさのピークが観望の見ごろとは限らない。最も魅力的な眺めは、日の入りと月の出の時刻によって決まる。今年のハーベストムーンを最高の状態で楽しむために知っておきたい豆知識を紹介しよう。

押さえておきたいポイント

9月の満月は、秋分の日(今年は9月23日)に最も近いタイミングで昇る場合に「ハーベストムーン」と呼ばれる。その由来は以下のとおりだ。

ほとんどの満月は毎晩約50分ずつ遅れて昇るが、北半球ではハーベストムーン前後の数日間にこの間隔がぐんと短くなる。

これは、初秋の月の軌道(白道)が東の地平線に対して浅い角度になるためだ。月の出が早くなり、日没直後から月明かりがあたりを照らすので、産業革命以前の農業においては収穫がはかどるという実用的な利点をもたらした。

「ハーベストムーン」の満月が昇る中、コンバインで刈り入れを行う農家(Mitchell Krog/Getty Images)
「ハーベストムーン」の満月が昇る中、コンバインで刈り入れを行う農家(Mitchell Krog/Getty Images)

なお、世界時計アプリtimeanddate.comによれば、南半球ではこの現象が逆転する。9月の満月前後の数日間の月の出の間隔は通常の50分よりも長くなり、日が落ちてもなかなか月は昇ってこない。

ハーベストムーンの満月、いつ見るか

暦の上での満月は27日だが、「望」の時刻が未明に訪れるため、前夜の26日に昇る月もほぼまん丸に見える。ただ、この日は月が日の入り前に昇ってくるため、月の出を満喫するなら27日と翌28日がおすすめだ。この2日間は、日が沈んだ直後の空が群青色に染まる「ブルーアワー」の月の出となり、色彩とそのコントラストが最も美しく映える理想的な観望タイミングとなる。

「ハーベストムーン」の満月と色づく雲(stock.adobe.com)
「ハーベストムーン」の満月と色づく雲(stock.adobe.com)

・2026年9月27日(日)──満月

東京:日の入り=午後5時31分、月の出=午後5時35分(日の入りわずか4分後)
大阪:日の入り=午後5時49分、月の出=午後5時53分(日の入りわずか4分後)

・2026年9月28日(月)──満月の翌日

東京:日の入り=午後5時30分、月の出=午後6時5分(日の入り35分後)
大阪:日の入り=午後5時47分、月の出=午後6時24分(日の入り37分後)

月の出の時刻は場所によって異なるので、正確な時刻は月の出カレンダー(国立天文台の「各地のこよみ」など)で前もって確認しておこう。

(編集部注:ちなみに今年の「中秋の名月」は9月25日で、満月と日付が2日ずれている)

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翻訳・編集=荻原藤緒

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