興味深いのは、4割以上の若者が「相性診断」を閲覧しているにもかかわらず、その診断結果を人間関係の結論としては捉えていない点だ。MBTIで性格や相性を一方的に決めつけられることへの違和感や不快感を示す声が22件(全体の4.4%)確認された。「診断結果に固執して偏見を持ち、最初から壁を作ってしまう」「診断結果がすべて正しいという前提で話が進む」といった意見が見られた。しかし、相性が悪いとされるタイプであっても実際の親友になっているケースは多く、彼らにとってMBTIの相性とは、あくまで「会話のきっかけ」に過ぎず、実際の関係性は本人の言葉や行動を通して見極めるべきものという意識が強い。

レポートでは、相手と心地よい関係を築くためのアプローチとして「3つの言い換え」を提示している。「あなたはこうだ」という【断定】を「こういう傾向もあるかも」という【傾向】へ、「合う・合わない」という【相性】を「違いをどう感じるか」という【会話のヒント】へ、そして診断の【正解】よりも【本人の言葉】を優先することだ。

枠組みに人を無理やり当てはめるのではなく、本人が自由に捉え直せる「余白」を残すこと。人をタイプでひと括りにせず、相手と直接向き合おうとするZ世代の軽やかなスタンスは、世代を超えてコミュニケーションのヒントになりそうだ。
出典:Fiom合同会社「Z世代のMBTI診断について」より


