食&酒

2026.09.20 14:15

驚きのミシュラン二つ星から1年、割烹「伯雲」坂本慎吾の覚悟

割烹「伯雲」にて

新しい料理を考えるときは、まずは古典に立ち返り、そこから紐解いていく。またある時は、器を前においてじっと対峙し、アイデアが下りてくるのを待つこともあるそうだ。器が好きで、古い時代のものから現代作家のものまで、宝物のように大切にする。器の力も借りて生まれた新作料理はどれも、カウンター割烹にふさわしいけれんみのないスタイルに行きついている。

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昨年9月、ミシュランガイド東京2026の発表の日、これまでは足を運ぶことのなかった会場へ出向いた。そうしたら、思いもかけず、二つ星で名前をよばれた(ミシュランのシステムは招待状はくるが、星がいくつかは書かれていない、ゆえに会場で初めてわかる仕組みになっている)。

「あれは料理人になってから一番嬉しかったことでした。体がふるえましたもん。会場の外に出てから、恥ずかしながら泣きました。今までの努力が報われたという思いがこみ上げてきて。でもまだまだです。43歳ですし、自分にもチームにもまだ伸びしろがあると思っています。いや、あるはずです。いつの日か三つという星をとるために、今は努力していくしかありません」

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「伯雲」の坂本慎吾氏
「伯雲」の坂本慎吾氏

文=小松宏子

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