再生数2400万回超えのMVも 世界揺らすインディーアニメ(こむぎこ2000):30UNDER30

こむぎこ2000|アニメーター

こむぎこ2000|アニメーター

Forbes JAPAN 2026年10月号は、日本発「世界を変える30歳未満」30人特集。

30歳未満の次世代をけん引する若い才能に光を当てるアワードで、米『Forbes』が11年より開催し、世界的に注力している。『Forbes JAPAN』でも18年から8年間で総計330人を選出してきた。今年の受賞者も、AI革命の真っただなかで先頭に立ち、想像力、知性、そして並外れたグリット(やり抜く力)をもって、「自分が思うより良い未来」を目指す30人だ。彼ら彼女らがつくる「 新しい社会、新しい経済」から見えてくるものこそが、日本の未来の希望になる。


ネットの片隅でつくったものが、世界中、遠くまで届いた。2020年8月にYouTubeで公開されたNEEの「不革命前夜」MVは1,500万回再生、同年12月に公開された、ずっと真夜中でいいのに。の「勘ぐれい」MVは2,400万回再生を突破。ノスタルジックな色彩や音楽との高い親和性が人気を博し、SNS発のアニメーターとして熱い視線を浴びる気鋭の才能、それが26歳のこむぎこ2000だ。

元々は自発的に絵を描くような子どもではなかった。転機は16歳の夏、公開日に劇場で観た新海誠監督の『君の名は。』に異様に取りつかれたことだ。映画館を出たその足でスケッチブックを購入し、未経験から彼の執念の絵の修業が始まった。

コロナ禍に孤独感からつながりを求めて20年に発案したハッシュタグ「#indie_anime」は一大ムーブメントに。現在は個人作家たちのコミュニティ「インディーアニメマーケットX!」を主催しシーンを牽引する。

MV制作では、音を聴いた直感で頭に浮かぶ「突き抜けるワンショット」を柱に組み立てる。「平均的に良いものが続く作品より、この1カットが記憶に残ればいい」。意味を超え体感的に面白いと思える映像こそが彼の創作の意義だ。

今年は画歴10年を記念し個展も開催しているが、現状に満足せず、従来のやり方にとらわれない新たな見せ方を模索している。「これからはひとつのプロジェクトに年単位の時間を注ぎ込むような作品のつくり方をしてみたい」。時間の厚みを乗せた表現への挑戦はもう始まっている。

世界を変えうる30歳未満にフォーカスする企画「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」、9年目となる今年も30人の受賞者を選出。これからの未来をつくる彼ら・彼女らが描く「希望」と「新しい未来」へ、ようこそ!

【30 UNDER 30 特集号が現在発売中 / 受賞者一覧を特設サイトにて公開中


こむぎこ2000◎2000年生まれ。ショートアニメやMVを個人で完成させるスタイルで、ノスタルジーを感じさせる色づかいとタッチで描き出されたアニメーションMVがSNSを中心に人気を博す。原宿スペースにて8月31日(月)まで個展『POP QUEST』を開催中。

文=布施加奈子

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30 UNDER 30 2026

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