宇宙

2026.09.08 15:00

細い月が「惑星の王」と出会い、宵の明星と共演する 今週の夜空

欠けゆく細い月と、明るく輝く木星の共演。2019年1月30日撮影(Vlad Georgescu/Getty Images)

黄道光を探してみよう

新月を迎える今週は、今月で最も深宇宙観測に適している。9月9日~24日の期間に街明かりが気にならない暗い場所へ行かれるなら、日の出の約2時間前に東の空に「黄道光」を探してみてほしい。

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地平線から立ち上るように、三角錐状にぼんやりと広がる淡い光が見えないだろうか。それが黄道光だ。遠くの町の明かりと勘違いする人も多いが、真に暗い空の下では見間違うことはない。

黄道光(左)と天の川(右)。黄道光の伸びる先に光っている明るい天体は木星で、そのすぐ上に、かに座のプレセペ星団(M44)が見える。画面右上にはオリオン座があり、その下におおいぬ座のシリウスが輝いている。米アリゾナ州北東部のキャニオン・デ・シェイ国定公園で2014年10月に撮影(Zolt Levay Photography)
黄道光(左)と天の川(右)。黄道光の伸びる先に光っている明るい天体は木星で、そのすぐ上に、かに座のプレセペ星団(M44)が見える。画面右上にはオリオン座があり、その下におおいぬ座のシリウスが輝いている。米アリゾナ州北東部のキャニオン・デ・シェイ国定公園で2014年10月に撮影(Zolt Levay Photography)

これは、彗星や小惑星の衝突を起源として内太陽系に漂う無数の微細な塵の粒子に太陽光が反射してつくり出している現象だ。私たちの暮らす太陽系が今もなお、その形成時から残る物質に満たされていることを思い出させてくれる光景である。

1年間のうちでもとびきり美しい、肉眼で観察可能な眺めのひとつだが、どこからでも見られるわけではない。星空保護区へ行くか、光害マップで暗い場所を探そう。

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今週の星座:みなみのうお座

日没から約2時間後、東の空に土星が昇ってくる。そのまま右手方向に視線をスライドさせて南西の空を見ると、ひときわ明るく目を引く星が一緒に昇ってくるのに気づくはずだ。これがフォーマルハウトで、みなみのうお座の主星である。

みなみのうお座(E. Slawik/NOIRLab/NSF/AURA/M. Zamani)
みなみのうお座(E. Slawik/NOIRLab/NSF/AURA/M. Zamani)

ほとんどの星座と異なり、みなみのうお座は星の並びではなく、孤立した一つ星が目印となる。フォーマルハウトは周囲に比較的何もない夜空の領域に位置しており、かえって存在が際立っているのだ。このシンプルさゆえに、星空観察の道しるべとしての役割を果たしている。

この星は地球から約25光年という比較的近くにあり、広大な塵の円盤に囲まれている。これは惑星形成が進行中であることを示す証拠だ。このような構造を直接撮影できた数少ない星のひとつである。

南米チリのアルマ望遠鏡がとらえたフォーマルハウトのデブリ円盤(ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/L. Matrà/M. A. MacGregor)
南米チリのアルマ望遠鏡がとらえたフォーマルハウトのデブリ円盤(ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/L. Matrà/M. A. MacGregor)

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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