2026.09.08 10:08

大移動だけではない、2026年にアフリカを違った形で旅する8つの提案

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ニュースのヘッドラインは、アフリカで最も有名な野生動物体験に伴うプレッシャーを浮き彫りにしている。タンザニアのセレンゲティでサファリ車両が大移動を妨害する様子を映した拡散動画は、過密化や野生動物観光のより広範な影響について、改めて疑問を投げかけることとなった。

ビッグ5(アフリカを代表する大型野生動物5種)や大移動を見ることが、依然としてアフリカ旅行の主な目的であるかもしれないが、旅行者はますますそれ以上のものを求め始めている。Go2Africa(ゴーツーアフリカ)による最新のサファリ白書(State of Safari report)は、アクティブで没入感のある体験への関心の高まりを指摘している。

「多くの人は、アフリカでの休暇とは車に座って野生動物を探すことだと考えている」と、Go2Africaのアフリカ・サファリ専門家であるジャスティン・チャップマンはメール取材で語る。

「私たちが目にしている最も興味深い変化は、旅行者がサファリから離れつつあるということではない」とチャップマンは言う。「彼らはサファリを軸に、より幅広いアフリカの旅を組み立てているのだ。サファリは依然として中核だが、人々は車の外でこの大陸を体験するより多くの方法を求めている」

筆者は、アフリカをこれまでとは違う形で旅する方法を探るため、複数の旅行専門家に話を聞いた。

エチオピアでバードウォッチング

エチオピアではこれまでに860種以上の鳥類が記録されており、そのうち20種は世界中でここにしか生息していない固有種である。

エチオピア高原からリフトバレー(大地溝帯)の湖、半乾燥サバンナに至るまで、この国の多様な景観により、旅行者は比較的コンパクトなエリア内で、極めて幅広い鳥類に出会うことができる。

「人気のバードウォッチングスポットには、バレ山地国立公園、アワッシュ国立公園、リフトバレーの湖群、デブレ・リバノス、ネチサール国立公園などがある」と、アフリカの角地域へのオーダーメイド旅行を専門とするAnbessa Travel(アンベサ・トラベル)の創設者、モラ・ミヘレトゥはメール取材で語る。

バードウォッチングは年間を通じて可能だが、ミヘレトゥはエチオピアを訪れるのに特に有意義な時期として10月から2月を推奨している。この時期は乾季にあたり、ヨーロッパやアジアからの多くの渡り鳥の飛来時期と重なるためだ。

大自然を走り抜ける

従来のゲームドライブ(野生動物観察ドライブ)にとどまらず、旅行者がアフリカの景観を体験する新たな方法として、ランニングが注目されつつある。

ケニアのオル・ペジェタ保護区では、「Run the Wild」という体験プログラムがあり、ゲストは自然保護レンジャーとともに3〜4マイル(約5〜6.4キロメートル)のランニングを楽しむことができる。また、マサイマラのEmboo Campでは、トレーニングを続けたいゲストのために、専用のStrava(ストラバ)ルートまで用意している。

さらに本格的な選択肢としては、ボツワナの「Okavango to Tsodilo Ultra-Trail」がある。これは、4泊5日の遠征で、大自然の中の60マイル(約96キロメートル)に及ぶ道のりを走り、2つのユネスコ世界遺産を結ぶものだ。

Singita(シンギタ)が主催するルワンダの「Ubumwe Women's Trail」は、トレイルランニング、ゴリラトレッキング、そして動物学者ダイアン・フォッシーが最初に設立したカリソケ研究センターへのハイキングを組み合わせている。

しかし、最も記憶に残る体験のいくつかは、組織化された耐久イベントとはかけ離れたところにある。Nawiri Group(ナウィリ・グループ)の一員であるGo2Africaのポジティブインパクトおよびプロダクト開発責任者、リーゼル・ヴァン・ジルは、メール取材でウガンダでのあるお気に入りの1日を振り返る。

「私たちはボートでカルデラ湖を渡り、ボダボダ(乗り合いバイク)で火山麓の丘陵地帯を登り、農園やバナナの木に囲まれた小さな村で、地元のコーヒー農家と一緒に火の上で豆を焙煎し、コーヒーを味わう時間を過ごした。その後、自転車で丘を下り、地元のビールを楽しんでから、カヤックで再び湖を渡った。過酷な内容ではなかったが、これまでで最も冒険的で記憶に残る1日だった」

アフリカの最も野性的な山々に登る

キリマンジャロはアフリカで最も知られたトレッキングコースかもしれないが、True Summit Adventuresの創設者兼CEOであるオリバー・ブラウンは、その魅力はアフリカ大陸最高峰に到達することだけにとどまらないと語る。

彼はキリマンジャロ登山について、幅広いハイカーが挑戦できる一方で、達成感を十分に味わえるほど挑戦的であると説明する。「ユニークで、いかにもアフリカらしい体験だ。そこでの連帯感や雰囲気は、ほかのどこにもないものだ」と、彼はメール取材で語る。

さらに野性的な冒険を求める旅行者に対して、ブラウンはウガンダのルウェンゾリ山地、特にスタンリー山を勧める。「ルウェンゾリは息を呑むほど美しく、この世のものとは思えない場所だ」と彼は説明する。

この山域を訪れる登山者はキリマンジャロやケニア山に比べてはるかに少なく、ブウィンディ原生国立公園やクイーン・エリザベス国立公園での野生動物体験と組み合わせることもできる。

スタンリー山の氷河に覆われた山頂に挑むには、アイゼン、ロープ、そしてある程度の技術的な登山スキルが必要となる。キリマンジャロを制覇し、さらなるステップアップを目指すハイカーに適している。

モロッコのトゥブカル山ももう1つの選択肢だ。登頂は2〜3日で完了でき、単体の短い冒険としても、より広範なモロッコ旅行プランの一部としても機能する。ブラウンは、アトラス山脈の景観と、この地域のベルベル人による温かいもてなしを特に強調している。

南アフリカで固有種を狙うフライフィッシング

セダーバーグ山脈にあるBushmans Kloof Wilderness Reserve & Wellness Retreatでは、ドーリング川にて、固有種であるクランウィリアム・イエローフィッシュ(Clanwilliam Yellowfish)や、絶滅危惧IA類のソーフィン(Sawfin)を対象とした、ガイド付きのキャッチ・アンド・リリース方式のフライフィッシングを提供している。これらの象徴的な魚は、清らかで健全な河川の指標であり、力強い引きを見せることからフライフィッシング愛好家の間で高く評価されている。

「知識豊富なチームの案内により、訪問者は厳格なキャッチ・アンド・リリース体験を通じて、これら希有な魚たちと、それらを保護する環境保全の取り組みへの理解を深めることができる」と、Red Carnation Hotels系列のBushmans Kloof Wilderness Reserve & Wellness Retreatの総支配人、クーンラード・ブーシェはメール取材で語る。

この保護区の保全活動は、絶滅危惧種であるクランウィリアム・サンドフィッシュ(Clanwilliam sandfish)がビードゥ川に放流できる大きさに育つまで安全な生息地を提供する、サンドフィッシュ育成用ダム(Sandfish Nursery Dams)にまで及んでいる。

「稚魚のサンドフィッシュを野生に戻せる状態になるまで育てることで、個体数の回復を支援すると同時に、保護区全体で行われている保全活動についての有意義な知見をゲストに提供している。大自然、教育、そして責任ある管理活動との間のこうしたつながりこそが、Bushmans Kloofを釣り人や自然愛好家の双方にとって極めて特別な目的地にしているのだ」とブーシェは語る。

アフリカで最も訪れる人の少ない地域へ、リバークルーズで旅する

コンゴ川は、まったく異なるタイプのアフリカの冒険を提供する。旅行会社のUntamed Travellingは、乗客定員28人のプリンセサ・ンガレサ号(Princessa Ngalessa)に乗り、湿地林、熱帯雨林、そしていわゆる「大聖堂の森(cathedral forests)」を通り抜け、モイエやモサカなどの川沿いのコミュニティに立ち寄りながら、オヨからブラザビルまで旅する9日間の航路を推奨している。

「コンゴ川は、ごく限られた人々しか見たことのないアフリカの一面を旅行者に見せてくれる」と、Untamed Travellingの創設者兼ディレクターのヨゼフ・フェルブルッヘンは語る。

道中、旅行者は現地コミュニティの人々と出会い、テケ(Téké)王国を訪れ、ケベケベ(kébé-kébé)の成人儀礼のダンスを目撃することができる。

「私たちは、この地域が世界で最も観光客の少ない地域の1つであり、現地では物事が必ずしも計画通りに進まないことをあらかじめ伝えている」とフェルブルッヘンは言う。「しかし、その予測不可能さこそが、訪問者にとってアフリカの唯一無二の側面を目にするリアルな体験となるのだ」

ブードゥー教発祥の地を訪ねる

トーゴとベナンは、祖先、癒やし、自然、コミュニティに深く根ざした生きた精神的伝統である「ブードゥー(ヴォドゥン)」の世界への没入体験を提供している。

「大衆文化では黒魔術の一種として描かれることが多いが、それが誕生した国々を旅することで、はるかに繊細で奥深い現実が見えてくる」と、実際にこのツアーに参加したWild Frontiersのコンテンツマネージャー、ヘイリー・クリーターは語る。

Wild Frontiersのトーゴ&ベナンのツアー日程には、魔術道具(フェティッシュ)市場への訪問、ブードゥー教の神官や精神的指導者との面会、伝統的な儀式、仮面祭り、そしてこの宗教の精神的中心地としばしば見なされるウィダー(Ouidah)での滞在が含まれている。また、ガンヴィエ(Ganvié)、アタコラ山地、および両国の農村コミュニティも日程に含まれている。

「文化に身を浸し、その過程で一般的な誤解の一部に挑む機会である」とクリーターはメール取材で語る。「これは万人向けのツアーではない。好奇心、開かれた心、そして時には強い胆力も求められる。だが私にとっては、これまでで最も魅力的で、目を開かされる、唯一無二の旅行体験の1つだった」

ウガンダのコーヒー街道をたどる

ウガンダはマウンテンゴリラで旅行者に最もよく知られているかもしれないが、コーヒーもまた、ブウィンディ原生国立公園を取り囲む景観やコミュニティを体験するためのもう1つの手段を提供している。

ニュースサイトThe Nile Postの報道によると、ウガンダは最近、エチオピアを抜いてアフリカ最大のコーヒー輸出国となった。2025年5月、同国は過去最高となる47,606.7メートルトンのコーヒーを出荷し、前年同月比43.6%増を記録、その月だけで2億4390万ドル(約377億円)の収益をもたらした。ウガンダのコーヒー生産の80%以上をロブスタ種が占めているが、高地で栽培されるアラビカ種の分野も成長している。

旅行者はNkuringo Gorilla Lodgeでこの産業を直に体験することができる。近隣の村や農園を歩き、コーヒー農家に会い、コーヒーチェリーを摘み、豆を焙煎し、自分が生産に携わったコーヒーを持ち帰ることができるのだ。

「コーヒーはアフリカ全土で栽培されているが、ウガンダを特別なものにしているのは、コーヒー、人々、野生動物の間のつながりだ」と、Nkuringo Safarisの創設者であるリディア・エヴァ・ムパンガは、メール取材で語る。

「これらの農園は持続可能な生計手段を提供しており、絶滅危惧種であるマウンテンゴリラの生息地である森林にかかる圧力を軽減するのに役立っている」と彼女は付け加える。

「ここの小規模なコーヒー農園を支援することで、私たちはゲストに持続可能な製品を提供するだけでなく、地元の家族が生計を向上させるのを助け、同時にブウィンディ原生国立公園の保全にも貢献している」とムパンガは説明する。

forbes.com 原文

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