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2026.09.15 12:05

セコイアは、機械が思考の99.9%を担うことに賭けている

Rafael Henrique - stock.adobe.com

産業革命は40年、今回の猶予は5年かもしれない

ブーラーがもっとも強いのは労働の歴史を語る部分であり、もっとも率直なのは速度についてである。彼はロバート・アレンの「エンゲルスの休止」(産業革命期のイギリスで、生産性は伸びたのに実質賃金が長く停滞した現象)を引く。

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1780年から1840年にかけて、イギリスの労働者1人当たりの産出は46%増えたのに対し、実質賃金の伸びは12%にとどまった。そして、その後の60年で賃金は123%上がった。産業革命は、農夫の息子が工場労働者になるまでに40年の猶予を与えた。今回の革命が与える猶予は5年かもしれないとブーラーは書く。教育も再訓練もセーフティーネットも、かつてのゆっくりとした時間の流れに合わせて作られたものである。

移行がすでに雇用を生んでいるという彼の根拠は、ソフトウェアに置かれている。インディードのハイアリング・ラボ(Indeed Hiring Lab。求人サイトIndeedの調査機関)によれば、米国のソフトウェア開発職の求人は、Claude Codeが登場した2025年2月からおよそ15%増えた。求人全体は7%減っている。

同じ報告書によれば、増えた分の71%はシニア職が占め、37%は職名にAIを含むものだった。それでも求人件数は、2020年2月の水準を27.5%下回ったままである。8月時点の指数は、基準の100に対して74.4。2025年5月の底である61.1からは戻している。

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これは、機械を監督するエンジニアにとっての回復であり、いま機械が担っている作業をこなしながら仕事を覚えるはずだった人々にとっては、閉ざされた扉である。法務や金融サービスの採用が転機を迎えていることを示すデータは来週出てくるとブーラーは言う。それが出るまで、根拠はソフトウェア1業種だけである。

コーディングエージェントはジェニー紡績機にあたる。熟練を要する職人技が最初に自動化された事例である。この時代の自動車にあたるものはまだ作られていないとブーラーは書く。候補として彼が挙げるのは、機械の速度で進む科学、CEOに首席補佐官がつくように人の生活を回してくれる個人向けエージェント、そして人間同士の新しい協働の形である。

ふるい分けの試験は、彼が2025年7月に投稿したものだ。資料のなかの「AI」という語を隠したうえで、それでも事業として筋が通っているかを問う。1兆ドル(約154兆円)規模という語り口は、私がここで取り上げた2025年の基調講演から一貫している。2026年に変わったのは、機能的なAGIはすでに到来したのであり、問いは今や誰がサービス予算を取るかだという主張である。

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翻訳=酒匂寛

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