ホルムズ海峡の原油通過量、民間データだけでは把握困難
戦争前には、1日約2000万バレルの原油がホルムズ海峡を通過していた。戦争が最も激しかった時期に原油輸送はほぼ止まったが、米国とイランの停戦中に一部再開した。6月に海峡が再び閉鎖されてからは、船舶は米海軍が護衛する航路を再び通るようになり、海峡経由の原油輸送量は1日500万~800万バレルと推計されている。
船舶位置情報などを使って原油を含む商品輸送を追跡・分析するKplerと、海運業界向けにニュースや分析を提供する専門メディアLloyd’s Listが把握する通航隻数には、しばしば差がある。位置追跡装置の送信を止め、外部から追跡できない状態で海峡を通る船もあるためだ。このため、実際の通航量を把握する際には、米海軍の記録が主要な情報源となっている。
米政府は日量900万バレルと説明、民間推計を上回る
クリス・ライト米エネルギー長官は9月6日、Foxニュースのインタビューで、ホルムズ海峡の南側、オマーン沿岸寄りの航路を通る原油は平均1日900万バレルだと述べた。海峡を通らずに輸出できる港へパイプラインで運ばれる原油も、最大1日500万バレルあると説明した。
ライトは「民間組織は海峡の状況に関するすべてのデータにアクセスできない可能性がある。米海軍が原油を運ぶ船舶の安全な通航を確保している。我々が数字についてうそをつく理由があるだろうか」と述べ、米政府が示す輸送量を疑問視する声を退けた。
ライトは9月1日、8月31日に1700万バレルの原油がホルムズ海峡を通過し、戦争開始以来の最高水準になったとも述べた。8月末から9月初めにかけても、原油価格は緩やかな上昇を続けていた。


