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2026.09.08 12:30

原油価格が1バレル100ドルに接近、米イランの緊張再燃で数週間ぶり高値

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原油価格は米国時間9月7日、米国とイランの緊張激化を受けて6週間ぶりの高値に上昇し、1バレル100ドルに迫った。北海ブレント原油先物の期近物(取引期限が最も近い契約)は、前営業日比1.03ドル、1.1%高の97.31ドルで取引を終えた。米国産WTI原油先物の期近物も、午後2時28分(米東部夏時間)時点で1.16ドル、1.27%高の92.64ドルだった。

米中央軍(CENTCOM)は9月5日、イランが米海軍艦艇2隻に向けて弾道ミサイルを発射したことへの対抗措置として、イランの原油タンカー3隻を攻撃したと発表した。米中央軍によると、米空母1隻と誘導ミサイル駆逐艦1隻はイランによる複数回の攻撃を回避し、米側に人的被害はなかった。米中央軍は、米側に攻撃を誘発するような行為はなかったとしている。

米中央軍はタンカーへの攻撃について、「イランの攻撃失敗後、カーグ島沖の『M/Tダウニー』とジャスク近くの『M/Tスターク1』を恒久的に航行不能にした。米軍はオマーン湾にいた空荷の『M/Tカイロ』(別名「Noxen」)も完全に破壊した。乗組員に退船を指示した後、船を使用不能にするため複数の重要箇所を攻撃した」と説明した。

ピート・ヘグセス米戦争長官(国防長官)は米中央軍の発表後、SNSでイランを威嚇し、「話は簡単だ。イランが米艦艇を撃てば、我々はイランの原油タンカーを破壊する(そして沈める)」と投稿した。

イラン側では、首席交渉官を務めるモハンマド・バーゲル・ガリバフ国会議長がイラン時間9月6日、米軍によるタンカー攻撃を認めた上で、「より速く、より重く、より痛みを伴う対応」を取ると警告した。イラン国営メディアが報じた発言をBBCとAP通信が伝えており、ガリバフは米国に対し、「手遅れになる前に」「ゲームのルールが変わった」ことを理解すべきだと述べた。

ホルムズ海峡を巡り対立続く、イランは通航制限・米国は港湾封鎖

7月下旬に短期間の停戦が崩れ、米国による攻撃も行われ、米国とイランの戦闘が再開した。戦争は2月28日の米国とイスラエルによるイラン攻撃から半年を超えたが、米国とイランはなお膠着状態にある。

イランは海上交通の要衝であるホルムズ海峡の通航を厳しく制限し続け、米国は対抗措置としてイラン港湾の封鎖を続けている。米国はホルムズ海峡周辺を航行する船舶が安全に通れるようにする取り組みも続けている。

米国とイランは戦争終結に向けて互いに示した提案を繰り返し拒否してきた。原油市場では、危機が一時的ではなく、ほぼ常態化しているとの見方が広がっている。

原油価格は合意なら75ドル、混乱拡大なら104ドル──120ドルまで上昇する可能性との声も

投資銀行ゴールドマン・サックスは顧客向けリポートで、中東の緊張に伴うリスクプレミアムによって、原油価格が1バレル120ドルまで上昇する可能性があるとした。オランダに本拠を置く世界的な商業銀行INGも、膠着が続く状況を踏まえ、価格予想を見直す必要があるとしている。

INGの楽観シナリオは、2026年9月に合意が成立し、中東からの原油輸送量が年末までに戦前水準へ戻るケースだ。第4四半期のブレント原油平均価格は、1バレル75ドルになると見込む。

悲観シナリオでは、戦闘激化によってホルムズ海峡と迂回ルートの双方で輸送の混乱が拡大し、2026年末の輸送量が戦前の約50%にとどまると想定する。第4四半期のブレント原油平均価格は1バレル104ドルまで上昇する。

原油価格の上昇を抑える要因もある。サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)は、ホルムズ海峡を通らない経路でエネルギー輸出を維持しようとしており、米海軍も地域に大規模な部隊を展開している。サウジアラビアとUAEによる迂回輸出と米海軍の大規模展開が、原油価格の上昇をある程度抑えている。

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