アップルは、2026年9月10日に開催するイベント「Surprise and Shine(おはよう世界。)」で3つの新しいiPhoneを発表する見通しだ。メーカーを問わず、新たなスマートフォンの発表は市場全体に変化をもたらすものだ。10日の発表では、3つの重要な局面が市場に大きな影響を与えることになるだろう。それは、「AIの外部委託」「折りたたみスマートフォンの導入」「iPhoneポートフォリオの発売戦略の分割」だ。
iPhoneのAI戦略:グーグルの「Gemini」統合でAndroidとの対等性を強化
アップルが「iOS 26」にグーグルのGeminiを統合することは、自社のプライベート・クラウド・コンピューティングの境界を保護しつつも、基盤モデルにおける優位性を主要なOSの競合相手に譲り渡すことを意味する。
アップルは2011年、「iPhone 4S」にバーチャルアシスタントとして「Siri」を組み込んだ。アップルがSiriのインターフェースにLLM(大規模言語モデル)ベースのAIを追加したのは2024年のことで、「WWDC 2024」で大々的に発表された「Apple Intelligence」の一環としてだった。それ以来、アップルはAndroidの競合他社と同等の統合レベルでモバイルAIを提供できずにいる。
iPhone 18 ProシリーズとともにリリースされるiOS 26において、アップルはGeminiテクノロジーを活用し、Apple Intelligenceスイートの一部を提供する。これは引き続きアップルのサーバー上で実行され、同社が誇るプライバシーとセキュリティをユーザーに提供するものの、モバイルAIの理論的な土台をグーグルに明け渡すことになる。
その意味で、iPhone 18 Proの発売は、グーグルにとって自社のAIの道筋が「選ばれしもの」として認められた決定的な瞬間としてアピールできるだろう。かつてアップルが、SiriによってモバイルAIとは何かを定義する初期の機会を得ていたにもかかわらず、その道を選ばなかったことは、今後も永遠に議論の的となるに違いない。



