職場に対する認識差、不満足層では約3倍
同社が2026年7月に発表した第1弾調査では、これから職場を選ぶ転職意向者が求める職場と、経営者が自社で「実現できている」と考える職場との間に認識差があることを「Well-Working Gap」として示している。今回このGapを経営者の睡眠満足度別に分析したところ、15項目平均で睡眠満足層は10.7ポイントだったのに対し、不満足層では33.7ポイントとなり、約3倍に広がった。

<図5>Well-Working Gap(転職意向者が求める割合-経営者の自社評価)×経営者の睡眠満足度
調査元はこの結果について、睡眠に向き合えていない経営者ほど自社の職場環境を実態以上に「実現できている」と捉えている可能性があるとしている。Well-Working Gapは、転職意向者が職場に求める割合と経営者による自社評価との差を示したもの。また、「実態以上に捉えている可能性がある」とする部分は調査結果を受けた調査側の解釈であり、睡眠不足によって経営者の認識にずれが生じるという因果関係を証明したものではないことには注意が必要だ。
睡眠改善に取り組む大企業経営者は6割超
睡眠に何らかの悩みを抱えている経営者409人のうち、睡眠改善に取り組んでいる人は49.7%で、このうち「日常的にしている」は19.0%だった。企業規模が大きくなるほど取り組み率は高く、睡眠に悩みを抱える大企業経営者では64.3%が改善に取り組み、うち28.6%が日常的に取り組んでいた。

<図6>睡眠に悩みを抱える経営者の、睡眠改善の取り組み有無
また睡眠改善に取り組む経営者ほど、健康経営への意識も高い傾向が見られた。

<図7>経営者自身の睡眠改善の取り組みと、健康経営意識(17項目)
今回の調査は睡眠と経営判断との因果関係を示したものではないが、自身の睡眠に満足しているかどうかによって、自社の職場環境に対する評価にも大きな差が表れた。経営者自身が十分に休み、心身のコンディションを整えることは、単なる個人の健康管理にとどまらない。自社やそこで働く人たちの環境を見つめる上でも、経営者自身の睡眠は無視できない要素といえそうだ。


