ビットコインはこの1カ月で上昇し、今年ビットコイン価格を押し下げていた低迷期を脱出した。トレーダーたちは、米国のマネープリンティング(通貨の過剰発行)がビットコイン価格をさらに押し上げると見込んでいる。
ビットコイン価格は、米国が40兆ドル(約6250兆円)の「死のスパイラル」に突入しつつあるとの懸念が高まるなか、8月中旬から20%急騰し、1ビットコインあたり8万ドル台を回復した。
現在、ドナルド・トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)との対立を再燃させるなか、プライバシー重視のビットコインのライバルである「Zcash(ジーキャッシュ)」は、わずか数週間で価格が2倍以上に高騰し、2024年の安値からの上昇率は約7300%に達している。
「いまジーキャッシュを買うのは、2013年の黎明期にビットコインを購入するようなものだ」と、暗号資産のミームコイントレーダーで非代替性トークン(NFT)開発者のニック・オニールはXに投稿した。
ジーキャッシュの価格は今週、1ジーキャッシュあたり1000ドルを突破した。これは2016年のローンチ直後以来初めてのことだ。この1カ月で2倍以上に高騰し、前年の同時期からの上昇率はほぼ2500%に達している。
ジーキャッシュは、ビットコインから派生し、取引の送信元と送信先の追跡をより困難にする機能を追加した、いわゆる「プライバシーコイン」だ。2022年にForbesが明らかにしたところによると、同通貨は著名な内部告発者エドワード・スノーデンや、暗号学者ズーコ・ウィルコックス率いる初期のビットコイン開発者および暗号資産のパイオニアたちによって共同開発された。
公開台帳上に取引を表示するビットコインとは異なり、ジーキャッシュはゼロ知識暗号技術を用いて取引のプライバシーを保護している。
「ジーキャッシュはプライバシーに関するユニークなストーリーを持っている」と、Bitwiseの最高投資責任者(CIO)マット・ホーガンは先に、CoinDeskに語った。
「ビットコインが市場の機関投資家領域に入れば入るほど、その機関投資家領域の外にあるものを求める市場の一角が生まれると思う。ジーキャッシュはそこを埋めている」



