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テクノロジー

2026.09.07 07:00

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宇宙技術がAIや防衛と融合、地上で役立つ企業に投資家が注目

筆者は毎週、投資家に各業界の技術トレンドについて見解を聞いている。2026年9月4日付の記事では、宇宙技術を開発する企業へ投資するセラフィム・スペース(Seraphim Space)のマーク・ボゲットCEOに、宇宙分野で過大評価されている技術と、より注目すべき投資テーマを尋ねた。

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小型衛星の打ち上げは不可欠でも、高い収益が見込めるとは限らない

ボゲットが過大評価だとみているのは、小型衛星の打ち上げを投資テーマとして捉える考え方だ。宇宙へ物を運ぶ打ち上げサービスは不可欠だが、それだけで打ち上げ事業者に大きな利益が残るとは限らない。ボゲットによれば、投資家は、衛星を打ち上げる会社が将来どれほど大きな利益を得られるかを、実際以上に高く見積もりがちだ。

長期的に大きな利益を得るのは、打ち上げサービスを提供する企業ではなく、安価に軌道へ到達できる環境を利用して新たな事業を生み出す企業かもしれない。ボゲットは、人工衛星などを宇宙へ運ぶサービスが中期的には低価格化し、電力や通信のように多くの企業が日常的に利用できるインフラになるとみている。

宇宙から得たデータをAIで分析し、地上の判断に生かす

ボゲットがもっと注目すべきだと考えているのは、宇宙技術がAIや防衛と結びつく動きだ。宇宙産業は単独で完結する分野ではなくなり、国家安全保障、通信、物流、航法、情報の収集や分析を支える重要な基盤へ変わりつつある。

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各国政府は、地球観測、衛星通信、測位サービスを自国で確保して運用できる体制を求めている。そこでAIが重要になる。人工衛星などから得られる大量のデータをAIで分析すれば、地上でより重要な判断に使える情報へ変えられるからだ。

この変化によって、新しい企業の競争力も変わる。宇宙に機器を置くこと自体ではなく、宇宙から得た情報を使って地上で重要な判断を下せるよう支援することが価値になる。ボゲットは、宇宙技術とAI、防衛が結びつく流れを、宇宙分野の長期需要を強く押し上げる要因の1つとみている。

2031年にはAIと軌道上の設備が一体で使われる可能性

ボゲットが2031年ごろの大きなテーマとして挙げるのは、AIと人工衛星など軌道上の設備を組み合わせることだ。宇宙からリアルタイムで集まる大量のデータをAIが解析し、その結果を地上での意思決定や対応に使う。ボゲットは、宇宙とAIが一体化することで、データ収集から分析、対応までを継続的につなげられるようになるとみている。

将来の情報収集や分析では、継続的に地球を観測する衛星、広い範囲で使える通信、自律的に動く宇宙機への依存が強まるとボゲットはみている。投資機会も、人工衛星やAIを別々に見るだけでは捉えにくくなる。地球規模でデータを集め、分析し、判断や対応につなげる「OS」のような仕組みが生まれれば、投資家もAIと宇宙技術を切り離せないテーマとして扱うようになるかもしれない。

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