政府による介入、政治的圧力、世論からの批判といった逆風にさらされ、メディアでも大きく報じられているにもかかわらず、米国の大学は世界大学学術ランキング(ARWU)で依然として圧倒的な存在感を示している。2026年版では、米国の大学が上位10校のうち8校、上位20校のうち14校を占めた。
上海の評価機関が発表していることから「上海ランキング」とも呼ばれるARWUは、世界で最も影響力のある大学ランキング制度の1つとして広く認識されている。世界2500校超の大学を評価対象とするが、毎年公表されるのは上位1000校に限られる。
大学の評判やその他の教育関連要素を考慮する他のランキングとは異なり、上海ランキングはほぼ全面的に研究に焦点を当てている。2003年に初めて発表されたARWUは、世界各国の大学を評価するために、学術・研究実績に関する以下の6つの指標を用いている。そのうち5つは研究の質と活動を測定し、残る1つは各大学の教員数に応じてそれらの指標を調整するものだ。
1. ノーベル賞およびフィールズ賞を受賞した卒業生の数。卒業生とは、その大学で学士号、修士号、博士号を取得した者と定義され、より近年の卒業生の業績に高いポイントが与えられる。(10%)
2. ノーベル賞(物理学、化学、生理学・医学、経済学)、および数学のフィールズ賞を受賞した教職員の数。近年の受賞ほど高いポイントが与えられる。(20%)
3. 情報サービス企業Clarivate(クラリベイト)傘下にある「科学情報研究所(ISI)」が選出した高被引用研究者の数。(20%)
4. 2020年から2024年にかけて『Nature』『Science』に掲載された研究論文の数。(20%)
5. 2024年に『Science Citation Index-Expanded』『Social Science Citation Index(Web of Science)』に収録された論文の数。(20%)
6. 上記5つの指標の加重スコアを、フルタイム換算の教員数で割った値(10%)
上位20大学
ハーバード大学は今回もランキングで首位に立った。これにスタンフォード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)、ケンブリッジ大学、カリフォルニア大学バークレー校、プリンストン大学、オックスフォード大学、コロンビア大学、シカゴ大学、カリフォルニア工科大学(Caltech)が続いた。2026年版で上位10校にランクインした米国8大学は、順位の多少の変動はあるものの、前年に続いて上位10校を維持した。
上位20校の残りは、上から順にイェール大学、コーネル大学、パリ・サクレー大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、ペンシルベニア大学、ワシントン大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)、清華大学、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)、カリフォルニア大学サンディエゴ校だった。
上位100校に37校をランクインさせた米国勢の強さにもかかわらず、中国は特に好調な伸びを見せ、上位100校に入った大学は前年の13校から16校に増えた。英国は8校、続いてオーストラリアとスイスが各5校、フランスとドイツが各4校、カナダが3校だった。
対象を上位1000校まで広げると、中国は234校で、米国の187校を上回った。これに英国(57校)、ドイツ(51校)、イタリア(42校)が続いた。



