自動運転に10年かけたテスラ、Waymoに大きく引き離される
マスクはテスラの将来を自動運転車に懸けてきた。それでも10年に及ぶ開発を経た現在、自動運転の分野を先導するWaymo(ウェイモ)に大きく引き離されているように見える。Waymoは米国の主要都市で完全自動運転の配車サービスを運行しており、英国、ドイツ、日本への進出も見据えている。テスラは2025年6月、オースティンで自動運転の配車サービスを始めた。ただ、運転席に人間の安全担当者が座った状態で走らせることが多く、この配車サービスで得た売上はまだ1度も公表していない。
テスラの自動運転技術は、長年にわたって数十件の事故と何件かの死亡事故に関係してきたとされ、NHTSAによる調査も過去に受けている。サイバーキャブを生産に移す前にテスラが連邦の特例を申請しなかったことから、フォーブスは2025年11月、テスラがサイバーキャブを合法的に販売できなくなると報じた。
「テスラには、規制当局を無視してきた長い歴史がある」。安全性を訴える団体The Dawn Project(ドーン・プロジェクト)を創設したダン・オダウドはそう語る。The Dawn Projectは長年にわたり独自の走行試験を重ね、その結果をもとにテスラの運転支援機能「オートパイロット」と「フルセルフドライビング(FSD)」を厳しく批判してきた。オダウドは「マスクは政府の規制を、守るべき法律ではなく単なる推奨事項だと考えている」と述べた。
「テスラの自動運転ソフトウェアは、ハンドルやペダルといった手動の操作装置がない車を走らせる上で求められる安全水準に、遠く及ばない」ともオダウドは語った。
テスラ株は9月4日のナスダック市場で約6%下落し、354.81ドルとなった。


