「サンデー・スケアリーズ(日曜夜の憂鬱、サザエさん症候群)」という言葉を聞いたことがあるだろう。それは、日曜の夕方、週末の最後の陽光が薄れ、月曜が待っているという冷たい現実が迫るころに押し寄せる不安の波のことだ。だが、日曜夜の憂鬱など、「ゲッタウェイ・グルーミーズ(休暇終わりの憂鬱)」に比べれば大したことはない。
「休暇終わりの憂鬱」は筆者による造語だが、それが指し示す感情はきわめて現実的だ。これは、休暇が終わりに近づいていると気づく瞬間のことだ。海辺の朝の散歩、昼どきのコーヒーと読書の休憩、夕方のうたた寝。そのすべてが終わろうとしている。まもなくデスクに戻り、Slackのステータスに設定したヤシの木の絵文字や「不在」の自動返信という防護シールドは無情にも剥ぎ取られ、会議依頼や緊急メールに再びさらされることになる。
「休暇終わりの憂鬱」は、自分の仕事が好きな人にも襲いかかる。対処法は次の通りだ。
出発前の下準備をしておく
有給休暇の準備は決して簡単ではない。「戻ってから対処すればいい」という気持ちに流されたくなるものだ。だが、この衝動に抗うことが重要である。
代わりに、休暇明けの自分が感謝するような形で未処理事項を片づけておく。同僚には不在にすることを伝え、自分がいない間に想定外の事態が起きる可能性を減らせるよう連携する。不在中にも気にかかりそうなToDoは終わらせておく。その価値は絶対にある。
子どものスポーツ大会への立ち会いや、長期帰省であれ、まとまった時間離れる前に、筆者が学んだことが1つある。自分が不在の間にデスクに届きそうな意思決定をすべて書き出し、それぞれを自分なしで判断できる人に託すのだ。委任を業務フローに組み込んでおくと、離れる際の苦痛がずっと軽くなる。ビーチチェアに座りながら質問に対応しなければならないリスクもなくなる。
本当に充電する時間を取る
休暇の過ごし方は人それぞれだ。筆者の同僚には、有給を使ってキリマンジャロに登った人、大西洋をヨットで横断した人、砂漠でウルトラマラソンを走った人がいる。ある人にとっての地獄のような休日が、別の人にとっては至福の時間になり得るのだ。



