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カルチャー

2026.09.04 17:22

次世代の成功するコンテンツクリエイターが「有名人」とは限らない理由

stock.adobe.com

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過去10年の大半において、クリエイターエコノミーはシンプルなルールで動いていた。それは、まず知名度があり、その後に金がついてくるというものだ。最も多額の報酬を手にしたのは、テレビやスポーツ、あるいは既存のプラットフォームなど、すでに別の場所で有名だった人々だった。しかし、そのルールは崩れつつあり、それを破壊しているのがAIである。

ゴールドマン・サックス・リサーチの予測によると、クリエイターエコノミーの市場規模は2027年までにほぼ倍増して4800億ドル(約74兆9000億円)に達し、5000億ドル(約78兆円)に迫る勢いであるという。私がよく耳にする懸念は、AIが生成コンテンツを氾濫させることでこの市場を台無しにするのではないかというものだ。創設者および取締役顧問としてこの業界を注視してきた結果、私はそれとは正反対の考えに至った。市場の資金が消え去るわけではない。ただ、より多くの人々に分配されるようになり、その大部分はまだ誰も聞いたことのないような人々が手にすることになる。その理由は以下の通りだ。

制作スキルはもはや障壁ではない

質の高いビジュアルコンテンツを制作するには、かつてはチームが必要だった。グラフィックを担当するデザイナー、動画を編集するエディター、時には撮影用のスタジオが必要だった。この制作というプロセスこそが実質的な参入障壁であり、誰が競争に参加できるかを暗黙のうちに決定していた。チームを雇う余裕がなければ、アイデアはアイデアのままで終わっていたのだ。

AIはその障壁を崩壊させた。明確なコンセプトを持つ1人の人間が、かつては小規模なエージェンシーが1週間かけて制作していたものを、今では半日で制作できるようになった。完璧ではないにせよ、公開し、反応から学び、改善するには十分なクオリティだ。制作技術はコモディティ化しつつある。依然として希少価値が高いのは、昔から常に希少であった部分、すなわち「語るに値する何かを持っていること」である。

無名のクリエイターが台頭している

私が確信を得た理由はこうだ。過去2年間にわたり、私は著名な経歴もなく、メディアに取り上げられたこともなく、以前のプラットフォームからフォロワーを引き継いだわけでもないのに、フォロワー数10万人を突破したクリエイターたちに何度も出会ってきた。彼らが持っていたのは、クリエイティブなアイデア、一貫した投稿習慣、そして5年前なら彼らの前に立ちはだかっていたであろう制作作業を処理してくれるツールの存在だった。

プラットフォームのアルゴリズムも、その一端を担っている。フィードは、アカウントの既存のフォロワー数よりも、ユーザーがコンテンツにどう反応したかに基づいて配信する傾向を強めている。無名のアカウントによる素晴らしいアイデアが、有名なアカウントによる凡庸なアイデアを上回ることがあるのだ。配信が知名度に従っていた時代には、このようなことは滅多になかった。

資金は広がっている

一般的な懸念は、コンテンツが増えることで、同じだけの注目がより細切れに分散されてしまうというものだ。しかし、私はデータを異なる視点から見ている。前述のゴールドマン・サックスの調査によると、年収10万ドル(約1560万円)を超えるクリエイターは全体のわずか約4%にすぎない。この偏りは、古い参入障壁が生み出した結果であり、自然の法則ではない。制作の壁が崩れ、アルゴリズムが知名度よりもアイデアを評価するようになるにつれ、この市場の中間層が最も急速に成長すると予測している。ブランド側の視点から私が観察してきたキャンペーンでは、広告予算が、エンゲージメントの高いニッチなオーディエンスを持つ小規模なクリエイターへと移行し続けている。なぜなら、1人のセレブリティと契約するよりも、彼らへの投資の方がエンゲージメントの面でコストに見合うことが多いからだ。

懐疑派の意見にも一理ある。クリエイターが増えるということは、ノイズが増えることを意味する。AIによってコンテンツの制作が容易になった一方で、すぐに忘れ去られるようなコンテンツの制作も同様に容易になった。1年間投稿を続けても、全く稼げない人は数多くいるだろう。制作のハードルは下がったが、アイデアのハードルは上がったのだ。似たり寄ったりのものがデフォルトとなった現在、オリジナリティの価値は下がるどころか、以前よりも高まっている。

本物の専門知識を示すことにチャンスがある

私のアドバイスは、これまでに効果的だった手法を反映している。自分が真に理解している狭い専門分野を選ぶことだ。なぜなら、本物の専門知識こそが、どんなツールでも模倣できない唯一のインプットだからだ。制作プロセスはAIに任せ、自分の時間はアイデアに費やすとよい。かつては不可能だったほどの量を投稿し、何がユーザーの共感を呼ぶかを見極め、そこに注力するのだ。そして、そのニッチな分野が混雑する前に始めよう。私の経験上、先行者利益は、プラットフォームが彼らを優遇するからではなく、他の人々が始めるべきかどうか悩んでいる間に、彼らがノウハウを蓄積できるからこそ複利的に積み重なるのだ。

数年以内に5000億ドル(約78兆円)近い資金がこの市場に流れ込むとすれば、AIがその収益の獲得者を変えるかどうかという疑問自体が的外れだ。その変化はすでに始まっている。次世代の成功するクリエイターは、前世代よりも多様で、よりグローバルで、そしてはるかに無名な集団になるだろう。だからこそ、クリエイターエコノミーの次の章を執筆するのはセレブリティではない。公開するために誰の許可も必要とせず、誰の制作予算も必要としない、優れたアイデアを持った人々によって書かれることになるのだ。

forbes.com 原文

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