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2026.09.08 10:00

NVIDIA一強を崩すGoogleの秘策、評価額2.8兆円スタートアップ「Fluidstack」が握る鍵

stock.adobe.com

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Fluidstackというあまり知られていない企業が、Googleによる自社AIチップ販売計画の試験場となっている。それが同社の評価額を180億ドル(約2兆8100億円)に押し上げ、創業者たちを新たなビリオネアにした。

Fluidstackという英国の小さなスタートアップは2017年、ゲーマーがGPUをAI研究者に貸し出して副収入(小遣い)を得るのを支援する事業から始まった。2026年7月まで、同社は資金調達を公表したことがなく、創業者らもほとんどインタビューに応じていなかった。しかし、その知名度の低さにもかかわらずFluidstackは、自社のAIチップ事業をNVIDIAに対抗し得る企業に育てようというGoogleの野心的な計画において、実証の場という役割を得たようだ。

Googleは10年以上にわたり、「Tensor Processing Units(TPU)」と呼ばれる自社チップを使い、自動運転車からYouTubeや検索を支える機械学習システムまで、あらゆるものを動かしてきた。これまで同社はGoogleクラウド事業を通じて他社にTPUを提供しており、チップ需要が過熱するなか、時価総額4兆ドル(約624兆円)を誇る親会社Alphabetの中でも最も急成長している同部門はフル稼働状態にあり、5140億ドル(約80兆1000億円)もの受注残を抱えている。

Googleは、TPUの直接販売も始めており、NVIDIAのAIチップに代わる選択肢として存在感を増しつつある。2025年10月、AnthropicはGoogleと最大100万個のTPUを購入する契約を結んだ。これは、Googleが発表したTPUの初の大型販売で、Anthropicは次世代のClaudeの構築と運用にTPUを利用する予定だ。

Googleが売っていたのはシリコン(TPU)だけではなかった。同社は、自らも大きな出資比率を持つAnthropicにTPUを展開するため、2000億ドル(約31兆2000億円)規模の精緻な資金計画を組み立てた。Financial Timesが最初に報じたように、Googleは金融大手のThe Blackstone GroupやApollo Global Management、Morgan Stanley、そしてチップメーカーのBroadcomを招き、Anthropicによるチップの購入と導入への支援を要請した。

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