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リーダーシップ

2026.09.04 15:18

忙しいふりが会社を蝕む 「生産性シアター」の代償

stock.adobe.com

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職場で「常に忙しい」という幻想を維持していないだろうか。ある調査によると、今日の職場では「生産性シアター(生産性を演じること、忙しいふり)」が蔓延しており、大半の従業員、さらには管理職のより高い割合が、まさにこれを行っているという。

従業員の3分の2が生産性を偽っていることを認めており、22%が定期的に、43%が時折行っており、管理職の間ではその割合は4分の3近くに達する。これは、Software Finderが委託し、フルタイムで働く米国のプロフェッショナル1003人を対象に2026年5月に実施した調査の結果だ。

仕事が終わった後もタスクが進行中であるように見せかけるために使われる方法には、おとりの文書やブラウザのタブを開いたままにする、あるいは緊急性の低いメッセージに返信する、といったことが含まれる。

しかし、人々が忙しいふりを維持するのは、必ずしも怠惰が原因ではない。多くの場合、やるべき仕事がなくなってしまうからだ。生産性を演じている労働者の約半数は、本来の業務が定時の少なくとも1時間前に終わると回答しており、さらに22%は2時間以上前に終わると答えている。

そして複数の研究は、労働者をより効率的にするAIツールが時間を生み出していることを示唆している。LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)が2025年10月に発表した、世界約3000人の労働者と240人の経営幹部を対象とした2025年の調査では、AIを使用している専門職は週平均7.5時間を節約できていることが明らかになった。しかし、その余剰時間がどう使われているかについては、あまり報告されていない。

生産性シアターがAIによる効率化の成果を覆い隠す

ウェブデザインスタジオ「Wellington Web Co」の創業者フィンレイ・ウェリントンは、AIがかつて要していた時間の数分の一でタスクを完了させているにもかかわらず、企業がその恩恵を受けるために自社のカルチャーを適応させていないことを懸念している。大半の企業は、成果ではなく未だに「労働時間」に対して給与を支払っているため、節約された時間は報酬ではなく脅威になってしまうのだ。

彼はこう説明する。「仕事が早く終わったと認めれば、さらに多くの仕事を押し付けられるか、問い詰められるかのどちらかだ。だから、人々はタブを開きっぱなしにし、戦略的なSlackメッセージを送ることでそのギャップを隠す。ツールは速くなったが、インセンティブは変わっていない。人は報酬が与えられるように行動するものだ」

そして企業は、社員が新しいアイデアを生み出す自由を持つことの価値を、大きく過小評価しているかもしれない。この考えを共有するのが、スタートアップBrdgeの共同創業者アクシャイ・ルパレリアだ。彼は、鋭い人材が余剰時間でできる最も価値あることは「考えること」であり、企業はこのリソースを渇望すべきだと考えている。

彼は次のように説明する。「AIは実行にかかる時間を激減させた。つまり、希少なリソースはもはや『努力』ではなく、『アイデア』なのだ。早く仕事を終え、その1時間を使って解決する価値のある課題を見つけたり、新しい製品の切り口をスケッチしたり、なぜそのやり方で仕事を行っているのかを疑問視したりする人は、忙しいふりをしている10人分の価値がある。私たちはそれを不審に思うのではなく、切望すべきなのだ」

企業はイノベーションの機会を「静かに殺している」

ルパレリアは、アイデアを奨励しない企業は、イノベーションの機会を自ら静かに殺していると考えている。彼は、価値あるアイデアに基づいてカルチャーを構築する企業が、未だに着席時間(席にいる時間)を測定している企業をクリエイティビティで圧倒するだろうと予測する。

彼はさらに続ける。「カルチャーの転換とは、解放された時間を『埋めるべき隙間』ではなく『資産』として扱うことだ。人々に対し、アイデアを出し、学び、誰も求めていないものを提案する明確な許可を与えるのだ。最高のアイデアは、タスクリストをただこなしている人から生まれることはめったにない。組織の余白(スラック)、つまり物事に気づき、それらを結びつける余裕から生まれるのだ」

アウトプット(成果)ではなくインプット(労働時間)に基づいて生産性を測定する企業の問題は、AIが登場するはるか前から存在していた。しかし、AIが時間の節約をもたらしている今、この問題はより鮮明に浮き彫りになっているかもしれない。

ルパレリアは説明する。「私たちが目にしている生産性シアターは、そもそも仕事の本質が成果ではなかった環境の兆候だ。もし、タブを開いたままにし、タイミングよくSlackに投稿することで役割を果たせるのであれば、問題は従業員ではなく、仕事自体が創出された価値ではなく活動を中心に定義されていることにある」

これは前述の調査結果とも一致している。同調査では、労働者の3分の2近くが、早く仕事を終えることでさらなる期待を課されるのを避けるため、意図的に仕事のペースを落としたことがあると回答している。

ウェリントンも、これは労働者の問題ではなく、評価基準の問題であると同意する。「午後2時に同じ仕事を終えてログアウトした人よりも、午後6時に忙しそうにしている人を企業が評価するなら、全員に『演技』することを静かに教えているようなものだ。人間は合理的だ。注目されるために最適化するものであり、大半のオフィスにおいて、それは完了した成果ではなく、目に見える存在感なのだ」

興味深いことに、労働者が自身の生産性を演じる理由として最も多く挙げるのは、自分が怠けているように見られることへの不快感ではなく、一般的な職場のカルチャーや、成果よりも存在感を測定するマネージャーの存在である。

生産性シアターは従業員にも大きな負担を強いる

しかし、こうした「演技」は負担を強いる。2009年から労働者の仕事、チーム、雇用主に対する心理的な愛着を追跡しているギャラップ社が、世界の従業員エンゲージメントが2年連続で低下したと初めて報告したのも、おそらく偶然ではないだろう。

また、Software Finderの調査によると、生産性を偽っている労働者のほぼ半数が、忙しく見せかけなければならないプレッシャーが燃え尽き症候群や疲労につながっていると回答している。

シニア・テクノロジー・エグゼクティブであり、ビジネスコーチでもあるリア・ファーマーは、燃え尽き症候群は常に過重労働だけが原因で起こるわけではなく、主体性のない努力も同様に疲弊をもたらすと指摘する。

彼女は言う。「私たちは燃え尽き症候群を仕事が多すぎることだと思いがちだが、これは逆だ。辞めるわけにはいかない仕事において実力を発揮できず、身の安全を守るために毎週何時間も『席を温める演技』をしなければならない状態だ。主体性のない努力は、本当に忙しいことよりも、おそらくさらに疲弊を招く」

企業が生産性シアターに対処する方法

では、どうすればいいのだろうか。まず、企業は余った時間に何をすることを期待しているのかを明示する必要がある。ファーマーは、指示は下位で覆されないよう十分に上位の役職者から出すべきだと提案し、さらにこう付け加える。「大半の企業における暗黙の前提は、割り当てられていない時間は罠であるということだ。現在の市場環境では特にそうであるため、許可は恐怖よりも大きな声で示されなければならない」

しかし、ただ自由に参加を促すだけではうまくいかない。もし期待値が「週に2〜3時間は新しいアイデアを出すことに費やす」といった曖昧なものであれば、問題は解決しない。ファーマーは次のように説明する。「曖昧な期待値こそが、そもそも演技を生み出す原因だ。人々は正しくできているか判断できないため、リスクを回避して忙しそうに見せるという安全策に戻ってしまうのだ」

彼女は、企業がまだ解決策を見出せていない課題のリストを簡潔に公開することを推奨している。「そうすれば、依頼は『この中から1つ選んで、週に3時間を費やす』となり、まったく異なる指示になる。具体的であり、明らかに求められていることであり、マネージャーから何に取り組んでいるか聞かれた際にも、明快な答えを返すことができる。放任されたイノベーションではなく、方向性を持った好奇心だ」と彼女は言う。

同様に重要なのは、資金を握る権限を持つ人物にそれらのアイデアを提案し、フィードバックを得る機会があることだ。それがなければ、人々に対して虚無に向かって思索的な仕事をさせることになり、それは単に手順が増えただけの生産性シアターにすぎないとファーマーは指摘する。

自社のビジネスを自社の社員ほどよく知っている者はいない。最も差し迫った課題を共有し、あらゆるレベルで新しいアイデアを奨励することは、業績に具体的な違いをもたらし、生産性シアターを永久に一掃することにつながるだろう。

forbes.com 原文

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