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AI

2026.09.06 08:15

OpenAIが人型ロボを開発へ──アルトマンCEO、「誰もが自分専用のロボットを持つべき」

Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images

OpenAIの求人が描くのは、少し違う絵だ

重要なのは頭脳で、体は二の次だというのなら、取るべき道ははっきりしている。機体をライセンスで調達し、自社のAIモデルを載せて出荷し、製造という難行は避ければいい。エヌビディアはリファレンスデザインを無償で渡してくれる。あとは自社のAIを載せるだけだ。

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ところが、OpenAIがやろうとしているのはそれとは少し違う。

同社の採用ページには現在、ロボティクス関連の求人が19件並んでいる。勤務地はすべてサンフランシスコで、部門が立ち上がった5月末の11件から増えた。うち4件はアクチュエーターに特化した職種で、これに加えてアクチュエーター専任のテクニカル・プログラム・マネージャーも募集している。求めているのは、アクチュエーターの設計、その電磁設計、歯車設計、そして試験環境の構築の専門家である。

さらに、カスタムの電気機械式アクチュエーターを一貫して受け持つ設計職もある。モーター、伝達機構、センシング、熱設計まで責任を負い、トルク密度と作りやすさを最適化し、製造パートナーと組んで量産可能な設計に仕上げる役割だ。求人にはこのほか、プリント基板(PCB)のレイアウト技術者、熱シミュレーションの責任者、ファームウェア技術者、試作技術者、在庫管理担当、資材調達担当も含まれている。

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体を作るのが簡単だと思っているなら、電磁石や歯車列を自前で設計したりはしない。アクチュエーターは、ヒューマノイドの中で最も高価で、最も供給が逼迫している部品の1つである。OpenAIが集めているのは、まさにマスクがボトルネックだといっている領域の専門知識だ。そしてアルトマンが組み立てているのは、AIの研究組織にとどまらない、ハードウェア企業としての骨格である。

OpenAIが語っていないこと

出荷時期も、生産台数の目標も、名前の挙がった製造パートナーも、試作機もない。アルトマンはTIMEの取材に対し、ジョニー・アイブが手がける卓上デバイスについては2027年初めという明確な時期を示した。しかし、ヒューマノイドの計画については「間違いなくやる」以上のことを何も語っていない。

だから、懐疑的に見る余地はある。

とはいえ、アルトマンの発言はロボティクス業界の全員を身構えさせずにはおかない。ChatGPTを作ったOpenAIは、この数年で世界にAIが一気に流れ込んだ現象を主導してきた会社である。この分野で膨大な専門知識と信頼を蓄えており、そのOpenAIがロボティクスに乗り出すとなれば、競合他社は気が気ではないはずだ。

もっとも、競合の側も歩みを緩めてはいない。

世界のヒューマノイドの出荷台数は、2026年上半期におよそ1万9100台に達し、前年同期比で272%増えた。その97%超を中国メーカーが占めており、米国と欧州のロボット企業も、より新しく、より目覚ましい機種を次々に投入している。

どの企業も、誰かの頭脳が出来上がるのを待ってはいない。OpenAIにハードウェアの商売を横取りされるのを待っているわけでもない。

(forbes.com 原文)

翻訳=酒匂寛

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