Forbes JAPAN 2026年10月号は、日本発「世界を変える30歳未満」30人「30 UNDER 30」を特集。
30歳未満の次世代をけん引する若い才能に光を当てるアワードで、米『Forbes』が11年より開催し、世界的に注力している企画だ。『Forbes JAPAN』でも18年から8年間で総計330人を選出してきた。今年の受賞者も、AI革命の真っただなかで先頭に立ち、想像力、知性、そして並外れたグリット(やり抜く力)をもって、「自分が思うより良い未来」を目指す30人。彼ら彼女らがつくる「 新しい社会、新しい経済」から見えてくるものこそが、日本の未来の希望になるーー。
今年の「30 UNDER 30」受賞者のひとりが、K-POPが圧倒的な完成度と資本で世界を席巻する今、あえて原宿発の「KAWAII」で世界に挑むCUTIE STREET。日本のアイドルだからこそ提示できる新しい価値とは。
「かわいいだけじゃだめですか?」で日本を席巻したCUTIE STREETが、今度は韓国で特大級のバズを起こした。きっかけとなったのは、2025年11月に韓国で開催された音楽フェス「WONDERLIVET 2025」への初出演だ。K-POPアイドルのスタイリッシュなビジュアルや一糸乱れぬパフォーマンスに慣れている韓国の人々にとって、とことん“KAWAI I”に振り切ったステージは衝撃的だったのだろう。顧客の反応やストリーミングの動きに少しずつバズの兆しがにじみ始め、26年の3月に韓国の人気音楽番組「M COUNTDOWN」で韓国語を取り入れたパフォーマンスを披露すると、その人気は決定的なものとなった。
「パニエが大きいフワフワの衣装だったり、それぞれにメンバーカラーがあったり、ダンスで個性を大事にしていたりといった、日本のアイドルならではのかわいさが受け入れられたのかなって」(桜庭)。
番組出演翌日の韓国ストリーミング数(オーディオ+ビデオ)は前日の約3倍に跳ね、Spotifyの「Viral Hits Korea」では最高1位を記録。さらに、YouTubeで公開された公式アーカイブ動画の閲覧数は、公開から3日で100万回を超え、「フワフワのカップケーキが踊っているみたい」や「あっという間に8人のお母さんになる(一瞬でわが子のように愛おしく思えてしまったというような意味)」など、日本にはない視点のコメントも多数寄せられた。言葉も文化も異なる韓国で強い支持を得られた理由を、彼女たちは「ジャパニーズアイドルのかわいさをそのままもっていったから」だと分析する。
出演は、26年3月の韓国での初ワンマン開催に伴うプロモーションも兼ねていた。アソビシステムは「韓国の音楽番組では番組のOAだけでなく、放送後のYouTubeでの映像公開を含めた多様なコンテンツ展開を行っていることからCUTIE STREETとの親和性が非常に高いと考えた。以前より海外のファンダム展開を共に行っていたWeverseとも連携して決定した」と明かす。
韓国でのパフォーマンス時には、歌詞を韓国語に訳すだけでなく、韓国人に刺さる表現に替えるなど工夫が凝らされた。そこにはメンバーの意見も反映されたという。「韓国っぽいバレエコアの要素を取り入れつつ、いつもの私たちらしい衣装にしたいと伝えました」(古澤)




