資産運用

2026.09.08 08:15

「死後スマホ見られてしまう」なら全財産払う 富裕層も悩むデジタル終活の壁

AdobeStock(写真はイメージです)

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ネット銀行やネット証券、暗号資産など、資産に関する情報をスマートフォンやパソコンで管理することが当たり前になった。一方、突然亡くなった場合、家族が口座や契約の存在を把握できず、相続手続きに時間がかかる「デジタル遺品」の問題もある。とはいえ、スマートフォンに入っているのは資産情報だけではない。個人的なメッセージや写真、検索・閲覧履歴など、家族であっても見られたくない情報を抱えている人もいるだろう。

デジタル資産の生前整理サービスを提供するGOODREIが、世帯年収1000万円以上、または金融資産2000万円以上の40代・50代・60代以上の既婚男女480人を対象に実施した調査からは「資産は家族に遺したいが、スマホの中身は見られたくない」というデジタル時代ならではのジレンマが見えてきた。

資産は遺したい、でもスマホは見られたくない

万一の際、ネット銀行やネット証券など、デジタル上の資産情報を家族へ確実に遺したい・引き継ぎたいと回答した人は69%だった。その69%を対象に、死後、家族がスマートフォン内の閲覧履歴や個人的なメッセージなどを確認することへの抵抗感を尋ねると、54%が「心理的な抵抗がある」と回答。資産情報を家族に伝えるためには、スマートフォンへのアクセス手段を残しておく必要がある。しかし、それによって見られたくない情報まで家族の目に触れる可能性も考えられる。資産承継とプライバシー保護をどう両立するかが課題となるようだ。

図1 死後にスマートフォンを家族に見られることに対する抵抗感

パスワードを共有していても3人に1人が抵抗

万一に備え、家族とスマートフォンのパスワードを「すでに共有している」と回答した人は全体の20%だった。ところがそのうちの約3人に1人が、万一の際に自分のスマートフォンの中身を家族に見られることに抵抗感を示した。パスワードを家族に伝えているからといって、スマートフォンに保存されたすべての情報を見られても構わないと考えているわけではないことがうかがえる。

図2 スマートフォンのパスワードを共有している人の心理的抵抗感

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文=福島はるみ

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