30万円以上払ってでも見られたくない
調査では、スマートフォン内にある「家族に見られたくない閲覧履歴や特定のメッセージ」などを、死後にすべて見られてしまう事態を阻止するためなら、いくらまで支払う意思があるかも尋ねている。会社員では35%、約3人に1人が「費用を払ってでも阻止したい」と回答した。さらに18%は「30万円以上」または「全財産」を支払ってでも阻止したいと回答。そのうち「全財産を払ってでも阻止したい」とした人も4%いた。なお、この調査ではなぜそこまでして見られたくないのかという具体的な理由までは示されていない。全財産を払ってでも家族にスマホの中身を知られたくないとは、よほどのことがあるのだろう。

図3 スマートフォン内のデータ閲覧を阻止するために支払ってもよい金額
曖昧になりやすいデジタル終活
では、デジタル資産の生前整理をいつ考えるのか。最も多かった回答は「一定の年齢を迎えたとき」だった。しかし、すでに60歳以上の回答者でも34%が同じ回答を選択しており、年齢を節目として意識しながらも、具体的にいつ準備するのかが曖昧になりやすい可能性が示された。

図4 デジタル資産の生前整理を考えるタイミング
一方、実際のデジタルトラブルの事例を知っているかどうかでは意識に大きな違いがあった。デジタル遺品を家族へうまく引き継げなかったトラブルを「一度も聞いたことがない」人では22%が、万一に備えた生前整理を「必要ない」と回答した。これに対し「ネット銀行の口座が分からず、相続手続きが数カ月止まった」「突然亡くなった後、見られたくないデータが見つかり、遺族間に気まずさが残った」といった具体的なトラブル事例を知っている人では、「デジタル生前整理は必要ない」とする回答は3%にとどまった。
スマートフォンのパスワードを家族に教えるだけでは、「遺したい情報」と「見られたくない情報」を分けることは難しい。自分で整理することに難しさを感じるのであれば、元気なうちにデジタル終活を扱う専門サービスなどに相談しておくのも安心材料になるだろう。
【調査概要】
調査目的:デジタル終活における資産承継とプライバシー保護に関する意識の把握
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査時期:2026年7月
調査対象:世帯年収1000万円以上、または金融資産2000万円以上の40代・50代・60代以上の既婚男女
回答者数:480人
調査企画・実施:株式会社GOODREI
引用元:株式会社GOODREI デジタル終活・意識調査(2026年)


