カリフォルニア州サンディエゴ郊外に立地するホテルRancho Bernardo Inn(ランチョ・ベルナルド・イン)を運営するJC Resorts(JCリゾーツ)のエリア・ゼネラルマネジャー、ジェイミー・レモンも過去数年間のオンライン生活で失われたものを取り戻そうとする同様の傾向が宿泊客の間で見られると説明した。同ホテルは約107ヘクタールの敷地に25の会議室、庭園、ゴルフコース、スパを備えており、滞在する団体は施設を離れることなく予定されたセッションに参加したり自由時間を過ごしたりできる。「最も成功するリトリートとは、人々が繋がり、Zoomでは難しい、あるいは会議から会議へと移動している最中にはなかなかできないような踏み込んだ会話ができる場を作り出す」とレモンは語る。「午前中に実りある戦略会議を行い、その後は外に出て庭園やゴルフコース、スパを楽しみ、夜には素晴らしい食事を囲んで再び集まることができる。そのバランスがあるからこそ、リトリートは単なる出張ではなく目的のあるものに感じられる」
団体は一緒に過ごせる「邪魔されない時間」を減らすのではなく増やすことを求めており、その要望を単なる追加サービスとして扱うのではなく、それに合わせてプログラムを調整している施設が企業のリトリート先としてますます選ばれるようになっている。
企業のリトリートの真の意義
だからといって、AIやリモートワークをやめるべきだということではない。むしろ、遠隔での作業や自動化を可能にするツールが普及したことで、意図的に対面で交流することの重要性が浮き彫りになった。若手従業員は単に文書を共有するだけでは副社長との信頼関係を築くことはできない。同じように、チームもチャットのチャンネルに進捗状況を書き込むだけでは信頼関係を取り戻すことはできない。こうしたつながりは対面で築かなければそもそも生まれない可能性がある。孤独感やエンゲージメント低下に関するデータは企業がもはやこの現実を無視できないことを示している。
2034年までに企業がリトリートに支出すると予想される737億ドルはこの事実が今も、そして今後も変わらないことを示唆するものだ。オクラホマシティ、サンディエゴ郊外、その他の場所でもその需要を目の当たりにしている施設こそがこの動きが実を結んでいることを示す初期の証拠となっている。


