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経営・戦略

2026.09.04 11:45

HPE、オラクルに約325億円相当の自社株を「644万円」で取得できる権利を付与

AaronP/Bauer-Griffin/GC Images

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ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)がオラクルに対して400万株以上の自社株を破格の値段で取得できるワラント(新株予約権証券)を付与した。米国時間9月3日に米証券取引委員会(SEC)へ提出された書類で明らかとなった。このワラントは、オラクルがHPE製のAIデータセンター向けネットワーク機器を購入するうえでの販売奨励策として提供される。

オラクル、約644万円でHPE株415万株超を買う権利を取得

提出書類によると、同社は7月にオラクルに対してワラントを発行した。これにより、オラクルは最大約420万株のHPE普通株式を1株あたり0.01ドルの行使価格で取得できる。

オラクルによる権利の行使は段階が設けられ、AIデータセンター向けネットワーク機器の購入実績に連動する。有効期限は2029年6月まで設定されている。

オラクルがこのワラントによって取得可能な全株式に対して権利を行使したとしても、その総支払額はわずか4万2000ドル(約644万円)にすぎない。

この420万株の市場価値は、3日午後1時15分時点でおよそ2億1000万ドル(約325億円)に上る。

HPE株、決算発表の翌日に3%急落──年初来では2倍超

一方、3日午後のHPEの株価は3%下落した。第3四半期決算で四半期として過去最高の売上高を記録し、通期の業績見通しを上方修正したにもかかわらず、経営陣が示した慎重な先行き見通しを投資家が嫌気した形だ。

HPEの株価は年初来で108%上昇し、株価は当時の24ドル前後から50ドル超へと急騰している。

HPEの四半期売上高は過去最高、AI需要が業績を押し上げ

HPEの前四半期決算では、AIインフラ需要の急増を受けて過去最高の122億ドル(約1兆8910億円。前年同期比34%増)売上高を記録した。これに伴い、通期の売上高成長率見通しも34%から37%の範囲へと引き上げられている。アントニオ・ネリCEOは、AIを「複数年にわたる成長ドライバー」と位置づけ、マリー・マイヤーズCFOも受注残高が過去最高水準にあることを強調した。

オラクルとの今回の取引は、同社のクラウドおよびAIインフラにすでに導入されているHPE製のルーターやスイッチング機器の導入をさらに広げる狙いがある。HPEと同様にオラクルもクラウドやAIインフラ需要の急進を背景に業績を伸ばしており、2026年度の売上高は過去最高の674億ドル(約10兆4470億円)に達した。直近の四半期においては、クラウドインフラ部門の売上高が90%以上の増加、クラウドアプリケーション部門が10%増加した結果、クラウド全体の売上高は47%増の99億ドル(約1兆5345億円)と飛躍した。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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