米国時間9月3日にオラクルの株価が一時7%上昇したことを受け、創業者ラリー・エリソンの資産額が再び2000億ドル(約32兆円)を突破した。これにより、エリソンはエヌビディアのジェンスン・フアンCEOを抜き、世界で7番目の富豪へと浮上した。
東部夏時間3日午後3時40分の時点で、エリソンの資産額は約120億ドル(約1兆9200億円)増の2002億ドル(約32兆300億円)に達した。同時点でオラクル株は6.4%高の約155ドルで推移しており、その約40%を保有するエリソンの資産を大きく押し上げた形だ。
フアンの資産額も同日にエヌビディア株が2%以上上昇したことを受けて約43億ドル(約6900億円)増加したが、エリソンがこれを上回る形となった。
オラクルの株価は6月に急落しており、前年同期と比べると依然として約30%低い水準にある。この株価下落により、エリソンは世界長者番付の2位から8位まで順位を落としていた。
フォーブスはフアンの資産額を1980億ドル(約31兆6800億円)と推定している。その資産の大部分は、1993年に共同設立し1999年に上場した半導体設計大手エヌビディアの株式約3%に由来する。同社は近年、PCゲーム向けのハイエンド画像処理半導体(GPU)に特化した企業から、AI企業が最も渇望する半導体を供給する企業へと進化を遂げ、現在では時価総額で世界最大の企業となった。
オラクルの2027年度第1四半期決算は9月10日の株式取引終了後に発表される予定だ。
オラクルは近年、最先端のAI企業向けにクラウドコンピューティングを提供する事業を通じて、AIエコシステムの中心企業の1つとして台頭している。しかし、6月の決算発表以降、投資家の間では同社の支出拡大に対する懸念が広がった。オラクルは2026年に自社予想を50億ドル(約8000億円)以上も上回る約557億ドル(約8兆9100億円)を支出し、その資金調達の大半を負債と自己資本で行ったと発表した。
一方、契約済みだが未提供の受注残高を示す未履行契約額が6380億ドル(約102兆円)に達したことも明らかとなった。この大部分は最先端のAI研究機関からの受注と見られており、とりわけオープンAIは2025年9月に3000億ドル(約48兆円)規模のコンピューティング能力を購入する契約をオラクルと結んでいる。



