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気候・環境

2026.09.04 14:00

エルニーニョ、人為的な気候変動で36%強大化 サンゴに刻まれた「1000年分の温度計」で確認

ガラパゴス諸島のサンゴ礁(Reinhard Dirscherl\ullstein bild via Getty Images)

「もしそれが自然な変動ではなく、気候システム内部の要因によるものでもなく、過去のどの現象とも似ていない場合、他にどんな原因が考えられるだろうか」とコール教授は筆者に語った。「明白な答えは、地球温暖化だ。これに異議を唱えるなら、代替となる説明を用意すべきだ」

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コール教授は、温暖化の原因についても率直だ。「私たちは今、これまでとは異なる気候状態にある。そして、その理由は化石燃料を燃やしているからだ」

タイミングがこれを裏付けている。エルニーニョの変動性が最も急激に増大したのは20世紀半ば~後半であり、温室効果ガスの排出によって地球の気温上昇が加速したのと時期を同じくしている。

「1000年分の温度計」

科学者たちがエルニーニョ現象を正確に測定できるようになったのは、気候観測衛星が登場した1980年代以降のことだ。コール教授のチームは、数千年にわたって海水温を継続的に記録してきたサンゴに着目することでデータ不足の課題を克服した。

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ガラパゴス諸島の5つの島で、付近に生息する現生のサンゴと数世紀前に生息していた化石サンゴの骨格を掘削してサンプルを採取し、海面水温の変化に応じて変動する化学物質が含まれる比率を測定。1000年以上にわたる水温変化の記録を作成した。

しかし、この作業は容易ではなかった。

ガラパゴス諸島は「エルニーニョ現象の心臓部」と呼ばれる海域に位置している。エルニーニョの影響を最も強く受ける一帯であり、長期的な記録を求めるなら最適な場所だ。コール教授は1989年に初めて同地でサンゴを用いた研究プロジェクトに着手しようとしたが、1982~83年にかけて発生した激しいエルニーニョ現象によって生きたサンゴの多くが死滅してしまっており、研究可能な対象があまりにも少ないことが判明した。

プロジェクトが軌道に乗るまでには数年を要した。「研究に利用できる古代のサンゴが海岸線に沿って存在することに気づいたのは、ずっと後のことだった」とコール教授は語る。これらの化石化したサンゴ骨格は、かつて成長した場所に今も残り、沿岸のサンゴ礁がたどった運命を免れていた。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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