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2026.09.04 09:50

OpenAI、「GPT-6 Astra」を発表──AGI時代の始まりを打ち出す

Bilal Ulker - stock.adobe.com

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OpenAIは米国時間9月3日(木)、GPT-6 Astraを正式発表した。コーディング、調査、コンピューター操作、複数工程を伴う作業まで対象とする、同社で最も高性能なモデルと位置づけている。ただ、発表は少々混乱した。CNBC、ロイター、The Verge、VentureBeatなどがOpenAIの発表資料を基に記事を公開した時点で、Astraの主要な公式ページはまだ一般から閲覧できなかった。

公開状況を追っていたHacker Newsの投稿者によると、OpenAI公式ブログの記事は一度掲載された後、一時的に削除された。ロイターは午後2時3分までに記事を公開していたが、OpenAIの記事は午後2時40分になっても見当たらなかった。同じ投稿者は午後3時31分ごろにスレッドを更新し、「Live now!(公開された!)」と報告した。

ChatGPTのリリースノートは現在、Astraをまず一部の組織へ提供し、今後数日で対象を拡大する計画だと明記している。

文書作成からPC操作まで、Astraが仕事を最後まで進める

企業経営者が注目すべき理由は、最先端AIモデルを巡る慌ただしい発表劇だけではない。Astraは、自律型AIシステムが担える仕事の限界を押し広げる、高度な業務処理を目的に作られている。OpenAIによれば、文書、スプレッドシート、プレゼンテーションを作成でき、途中で要件が変わっても対応する。コンピューターを操作しながら、最初の依頼から完成物を出すところまで複雑な仕事を進められる。

サイバー能力は「Critical」に到達、未知の脆弱性も発見可能

サイバーセキュリティ能力はさらに先へ進んでいる。OpenAIはAstraを、Preparedness Frameworkでサイバー能力が「重大(Critical)」しきい値に達した初のモデルと位置づけた。適切なツールとアクセス権があれば、人間が各手順を指示しなくても、厳重に保護されたシステムで未知の脆弱性を発見し、攻撃に利用する手法まで開発できる水準である。もちろん、こうした能力のすべてが全顧客へ開放されるわけではなく、利用コストも高い。

OpenAI社長が「AGI時代」を宣言、本当に到達したのか

より大きな問いは、Astraが単に目覚ましい新モデルなのか、それともOpenAIが長年予測してきた汎用人工知能(AGI)への移行に近い存在なのかである。OpenAI社長グレッグ・ブロックマンは記者団に「AGI時代へようこそ」と語った。

自律性はAGI論を後押し、人間超えまでは示されず

Astraの自律性、コンピューター操作、推論、コーディング、サイバー性能を見ると、その主張を支える材料はある。ただ、OpenAI自身が長年AGIの定義に含めてきた「経済的価値がある仕事の大半で人間を上回る」ことまで、Astraが達成したとは示されていない。特に注目を集める成績の一部も、基盤モデルだけでなく、周囲に配置されたツールやAIエージェント向けシステムに支えられている。AIモデルが登場する速度は、企業が導入して業務を適応させる速度より速くなっているのかもしれない。

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