テスラ株が米国時間9月3日に6.7%を超える上昇となった。テキサス州オースティンで9月3日午後に開かれる発表会を、投資家が待ち構えたためだ。テスラは運転手が乗らないロボタクシー事業の拡大を進めており、発表会では専用車「サイバーキャブ」として2人乗りの自動運転車を公開するとみられている。
テスラ株は6月29日以来の大幅高、「サイバーキャブ」が公開へ
テスラ株は東部時間午後3時30分の時点で、1株380.95ドルで取引された。米主要企業500社で構成するS&P500種株価指数の銘柄の中でも、値上がり率が大きい1銘柄となった。9月3日の値上がり幅は、8.5%上昇した6月29日以来の大きさになるペースで推移していた。
株価上昇は、テスラがオースティンでサイバーキャブを公開する準備を進める中で起きた。サイバーキャブはハンドルもペダルも持たない2人乗りの自動運転車で、発表会は東部時間午後5時45分に始まる。テスラはすでに、主力の多目的スポーツ車(SUV)であるモデルYを自動運転化し、一部地域に限ったロボタクシーサービスを運営している。今後は、ロボタクシーに投入する無人運転車の主力車種をサイバーキャブへ切り替える計画だ。
テスラ株は2026年8月に18.2%上昇した。それでも9月2日の終値は、2025年末と比べて約21%低い水準にとどまっていた。一方、S&P500種株価指数は同じ期間に12%上昇している。
テスラCEOマスクの資産が1日で約10兆円増え、約145兆円に
9月3日の株価上昇によって、テスラで最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスクの資産は647億ドル(約10兆285億円)増えた。保有資産を随時算出するフォーブスのリアルタイム長者番付によると、マスクの資産は9000億ドル(約139兆5000億円)の大台を再び超え、推定で9370億ドル(約145兆2350億円)に達した。
中国BYDなどとEV競争、テスラは自動運転事業の拡大を目指す
9月3日の発表会が株価にとって重要なのは、テスラが自動運転車の構想をより大きな事業へ転換できるという証拠を、投資家が探しているからだ。テスラの電気自動車(EV)事業は世界規模の競争に苦戦しており、中でも中国のEVメーカーであるBYDなどが競合となっている。
マスクは、サイバーキャブが将来的にテスラで最も生産台数の多い車種になると述べてきた。テスラは2026年4月、テキサス州の完成車工場ギガファクトリーでサイバーキャブの生産を始めたと明らかにし、2026年中の量産開始は計画どおりだとしている。
テスラの営業利益が57%減、時価総額は自動車メーカーで世界最大
テスラの自動車事業は2026年に入って苦戦が続いている。会社全体の営業利益は、2026年4〜6月期に前年同期比57%減の3億9800万ドル(約616億9000万円)にとどまった。売上高に対する営業利益の比率も、前年同期の4.1%から1.4%へ下がった。ただ、売上高は前年同期比26%増の282億ドル(約4兆3710億円)へ伸びている。
テスラの時価総額は約1兆4000億ドル(約217兆円)で、自動車メーカーとしては世界で最も大きい。



