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AI

2026.09.04 10:45

アンソロピックが新AI「Fable 5.1」発表、エージェント利用が多いほど実質値下げ

photo for everything - stock.adobe.com

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アンソロピック(Anthropic)は、企業との価格交渉で基準になる価格表の単価を据え置いたまま、AIが1回の指示を受けた後に何十もの手順を自分でこなすエージェント型の処理について、費用を実質的に引き下げた。Claude Fable 5.1では、1度処理して保存してある文章を再び読み込む「キャッシュ読み出し」の料金を75%下げている。アンソロピックの説明では、この引き下げによって、一般的な使い方をしている顧客の請求額は約25%、エージェントの比重が大きい顧客では最大で約45%下がる。根拠になっているのは、2026年8月の4週間分の実際の使用データである。

AIの利用料は、やり取りした文章をトークンという細かい単位に区切って数え、その数に応じて決まる。Claude Fable 5.1が価格表に載せている単価は、入力100万トークンあたり10ドル(約1550円)、出力100万トークンあたり50ドル(約7750円)で、前世代のClaude Fable 5が課していた単価とまったく同じだ。だからこそ今回の発表で最も大きな値下げは、価格比較でほとんど誰も引き合いに出さない請求項目に置かれている。

エージェント作業の請求額は、同じ文章を読み直す分が大半だ

チャットボットとの会話は、質問を1つ送って答えを1つ受け取る。エージェントの動き方はそれとは異なる。違いは、何が読み直されるかという1点に尽きる。

エージェントは、同じ一連の手順を何度も繰り返しながら仕事を進める。まず指示文を読み、コードベースを読み、開いたファイルを読み、これまで試したことの結果を読む。そして作業を1歩だけ進め、また最初の読み込みに戻る。読み込んだ中身は消えずに積み上がっていき、1回繰り返すたびに、その全体が再びモデルを通り抜ける。40の手順を踏む作業では、ほぼ同じ中身の文章を40回送ることになる。

モデルに送った文章は、本来ならすべて入力として数えられ、送るたびに入力の単価がかかる。同じ中身を40回送れば、40回分の請求になる。キャッシュ読み出しは、この繰り返しを安く済ませるための仕組みである。1度処理した文章をそのまま保存しておき、2回目以降は保存した分を呼び出して使う。呼び出しに適用される単価は、入力の単価よりはるかに安い。

入力と出力しか載らない価格表は、請求額の半分しか映さない

その結果、本格的なエージェント作業では、やり取りされるトークンの大半を、処理済みの文章を読み直す分が占めることになる。初めて送る入力と、モデルが生成する出力は、読み直す分と比べればトークンの量がずっと少ない。入力と出力の単価しか載せていない価格表は、業界が1年がかりで作り上げようとしてきた種類の作業について、請求額のうち小さいほうの半分を説明しているにすぎない。

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