直近の株価の動きは、この矛盾をはっきりと映している。株価は52週高値より約22%低い水準にあり、直近1カ月の高値からも約15%下げている。
しかも投資家は、その割高な値段を、まだ立て直しの途中にある事業に対して払っている。直近12カ月の営業利益率は4.4%にとどまり、S&P500の中央値18.5%の数分の一にでしかない。株価は2年高値の1174.86ドルからも約22%低い。
理由ははっきりしている。同社の重要な一角であるWind(風力)部門が、業績の足を引っ張り続けているのだ。直近の四半期に風力の受注は40%減り、この部門はEBITDA(利払い・税金・減価償却前の利益)ベースで2億7500万ドル(約437億円)の赤字を計上した。この分野にもっと広く関わりたい投資家であれば、資本財・サービスセクターのETF(上場投資信託)を活用してこのテーマに投資し、個別銘柄のリスクを回避する方法もある。
2030年まで埋まった受注をさばききれるか
投資判断の全体は、結局のところ実行力にかかっている。経営陣は、圧倒的な需要に応えるため、ガスパワー事業の生産能力を2030年までに年間30ギガワットへ引き上げる道筋をすでに描いている。ガスパワーの生産枠については「2030年までほぼ売り切れています」と述べている。投資家にとっての最大の試金石は、この野心的な増産を本当にやり遂げられるかどうかである。
具体的に注目すべき節目は、目先のガスタービンの納入がどこまで伸びるかだ。経営陣は、出荷量の増加に支えられ、2026年のPower(電力)部門のオーガニック(企業の買収・売却や為替の影響を除いた実質ベース)売上高が18〜20%伸びると見込んでいる。
GEベルノバが生産目標を達成し、利益を伴って拡大できることを示せば、この成長エンジンを持続させる十分な原動力を証明できる。つまずけば、市場がつけている割高な評価は、たちまち根拠のないものに見えてくるだろう。


