うだるような夏の暑さから逃れるため、旅行者が都市や海岸線よりも山を選ぶようになり、ハイキングの人気が急上昇している。有名なトレイルや公園では、観光客の増加に頭を悩ませている。日本の富士山では登山者数の制限が導入され、ポルトガルのマデイラ島では最も人気のある散策路の通行料が引き上げられた。
混雑を避けたいという人のために、ノローナ・アドベンチャーのガイド、リサーチャー、エクスペリエンスデザイナーによるおすすめのコースを紹介する。それぞれのコースの魅力に加え、難易度やおすすめの時期も合わせてお届けする。
ラーゴ・ラウンド/リトルヴェリヴァスフォセン(ノルウェー、ノードランド)
アドベンチャーデザイナーのテア・ランゲランは、ラーゴを「野生味にあふれ、荒々しく、信じられないほど美しい場所」と表現する。「ノルウェー人でも知っている人はごくわずかで、そのひっそりとした手つかずの雰囲気がとても気に入っています」と彼女は語る。さらに、深い谷や切り立った崖、滝、湖、そして展望ポイントの下を蛇行しながら流れる川など、一般的なノルウェーの自然のイメージを覆すような景観が広がっている。
全行程を周回するコースは険しい地形で難易度が高い。そこまで過酷なルートを望まない人に対して、ランゲランはグリスリュッゲンまで登り、谷とリトルヴェリヴァスフォセンの滝を見渡すルートを勧めている。「最初は急な登り坂ですが、頂上で待つ絶景は、汗を流す価値が十分にあります」
おすすめの時期:夏または秋の初め(6月、7月、8月、9月初旬)
難易度:フル周回コース=上級(23km、累積標高差1400m、2日間)|リトルヴェリヴァスフォセンへのハイキング=中級(11km、累積標高差600m、往復)
バッカノシ(ノルウェー)
アドベンチャーガイドのハンネ・ホロースも、注目すべきノルウェーのハイキングコースを挙げる。バッカノシは、ヴェストラン県にある標高1398メートルの山の山頂だ。
「崖の縁までは、長いものの比較的平易なハイキングルートです。そこからは、ユネスコ世界遺産に登録されているノルウェーで最も美しいフィヨルドの一つ、ネーロイフィヨルドを1400メートル下に見下ろすことができます。険しい山々が、狭いフィヨルドに向かって垂直に切り落ちています」とホロースは語る。
おすすめの時期:夏(7〜9月)および冬(3〜5月)
難易度:中級
トリグラウ山(スロベニア、トリグラウ国立公園)
リサーチ・デザイン・開発マネージャーのカミラ・メルビュー=ノルベックは、スロベニアのトリグラウ山を推薦する。
「トリグラウ山への登頂が忘れられない思い出になったのは、人混みのない人里離れた山頂と手つかずの高山自然の素晴らしいコントラスト、そして世界クラスのワイナリーやアドリア海沿岸から車ですぐの距離にあるという、ユニークで贅沢な立地があったからです」と彼女は言う。
おすすめの時期:6〜9月
難易度:中級
フィッシュリバー・キャニオン&トクトッキー・トレイル(ナミビア)
ナミビアを訪れるなら、ノローナ・アドベンチャーのガイドであるエリーズ・コレンは、フィッシュリバー・キャニオンとトクトッキー・トレイルに挑戦することを勧めている。
「極めて人里離れた場所にあり、人も少なく、ユニークです。これまでで最も暗く星空観察に最適な夜空、晴天、快適な気温、私が経験したトレッキングの中で最高の雰囲気、そして素晴らしい人々に出会えます」と彼女は語る。
おすすめの時期:7〜8月
難易度:3/6
パインリッジ・トレイル経由サイクス温泉(カリフォルニア州ビッグサー)
プロジェクトマネージャーのマイク・ホリーは、カリフォルニアを訪れる人にパインリッジ・トレイルを勧める。「私がサイクス温泉トレイルのハイキングを気に入っているのは、ベンタナ野生生物保護区の荒々しく人里離れた美しさの中を通り抜け、入浴に最適な天然温泉へとたどり着けるからです」と彼は言う。
「ここはカリフォルニアのなだらかな沿岸山脈を行く険しいハイキングコースです。そびえ立つ古代のコーストレッドウッド(セコイア)や、尾根の頂上からの圧倒的な眺望、そして空を舞うカリフォルニアコンドルを目にするチャンスなど、急な登り坂や時折遭遇するポイズンオークといった苦労を補って余りある魅力があります」
おすすめの時期:通年
難易度:7/10



